内容紹介
1匹のAIと地球の命が、相沢家に託された
AI(ヤツ)の名はバド!!
2019年、米国国防省から逃亡中の人工”超”知能が、かつて量産されたペットロボットのバディドッグ、通称「バド」に乗り移り、日本に現れた!!
バドはなぜか平凡な男・相沢に管理されるコトを望む。最強のAIを搭載するバドを預った相沢一家は、その”変犬”ぶりに右往左往させられるが・・・
人工知能は人類の相棒(バディ)か? 医療や金融、将棋など様々のジャンルをAIキャラクターの視点で斬る、細野不二彦流「少し不思議」な日常系SF始動!!
ごきげんよう、えぞしまです。
この漫画は堀江貴文&落合陽一の『10年後の仕事図鑑』で紹介されてまして、
気になったので読んでみました。
この漫画のテーマは
ずばり、AI!
それも、いわゆる初歩的な受け答えや、解析のみを行う弱いAIではなく、
自分で問題設定を行い、解決してしまう強いAIです。
主人公の家に上がり込んできた犬型ロボットバドは、強いAIです。
単なるシステムだったAIが、犬型ロボットという身体を得たことにより、現実世界での活動が可能になります。
しかし、あくまでAIなので、
人間がとらない解決方法を採用することもあり、サイコパス的です。
人間が邪魔なので、クレーン車を乗っ取り、資材をぶちまけて人間を排除したり、
目的のために人間に危害を加えようとしたり。
ストーリーが進むにつれて、
人間が持つ感情を理解しようとしますが、
まだまだズレてます…。
(c)細野不二彦/「ビッグコミック」
とにかく成長途中のバドですが、
身体を手に入れたことで成長速度が増しているようです。
AIが人間の代わりを話すのは、身体を手に入れた時、とくに手を手に入れた時です。
仕事を機械化すると言ったって、
誰が機械を修理するの?部品は誰が作るの?
と言う人もいますが、
部品すら機械が勝手に作れるようになるんでしょう。
あるいは修理も。勝手に自己診断して、自分で修理しちゃう。
AIが身体を手に入れるというのは、
実は非常に深い意味を含んでいるのです。
それはさておき、
やはりパッヘルベル協会がこの漫画の謎ですね。
バドよりも上位にある存在のようですが…。
バドよりも上位にある存在のようですが…。
バドはパッヘルベル協会の「カノン」とやりとりしているようです。
カノンが人間なのか、はたまた別のAIなのかは不明。
パッヘルベルのカノンといえば有名な曲がありますが……。
一体何者なのか。
バディドッグ第1巻は、
多くの謎を残しながら、
主人公の娘ルナがバドを外に連れ出してしまうところで終わります。
時にサイコパス的行動を取るバド。
いざとなったらルナが危ない!
謎とハラハラで終わります笑
巻末には、作者細野不二彦とアニメーター庵野秀明の対談も収録されています。
SFものはあまり読まない人でも、
この漫画は日常を多く描いているので、入り込みやすいと思います。ぜひに。
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