この記事は2018/12/9に大幅に内容をリライトしました。


ごきげんよう、元図書館員えぞしまです。



この記事は、
検索技術者検定の受験を考えている人に向けた内容となっています。



また、

  • 図書館員としてもっとスキルアップしたい!
  • フェイクニュースがはびこる現代社会で、情報リテラシーを身につけたい!
  • 調べ物がもっと上手になりたい!

というあなたにも、ぜひ読んでもらいたいと思います。



私がこの検定を受けたとき、
実際に受験した人の声があまり無くて、
正直難易度もよくわからないし、
勉強方法も手探り状態で、
受験するにあたってとても不安だったんです。


なので、少しでも、
みなさんのスキルアップの手助けになれば幸いです。


それでは、
どうぞ最後までお付き合いください!







検索技術者検定って知ってる?

ところで、
検索技術者検定ってご存知ですか???

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検索技術者検定(一般社団法人情報科学技術協会)


この検定は、
一般社団法人情報科学技術協会が実施している検定です。

もともとは、
情報検索基礎能力試験と情報検索応用能力試験に分かれていたのですが、
検索技術者検定に統合、基礎は3級へ、応用は1級と2級に変更しました。


この検定は、企業、大学、組織等において、
研究開発やマーケティング、企画などのビジネスで必要とされる、
信頼性の高い情報を入手して活用できる専門家を育成することを目的としています。

なので、情報検索に関する基本的なスキルのほか、
調査への支援、利用者教育、さらにはマネジメントまで、
幅広い分野のスキルが問われる試験なんです。


要するに、
ネットで検索できるだけじゃ、ダメってことです。


おそらく、この検定を受けているのは多くが図書館員。
企業の知財の管理をしている人や特許事務所の人、
研究に携わる人なんかも受けています。


検定の合格者のインタビューは、
こちらで読むことができます。
読んでみるとわかりますが、
レファレンス担当の図書館員だけではなく、
さまざまな職業の人がチャレンジしていることがわかります。


2017年度 検索技術者検定「合格者を祝う会」実施報告と合格者の声
(J-stageに飛びます)


ちなみに、
何級でもいいので検定に合格すると、
サーチャーの会に入ることができます。
※会費を払う必要があります。


サーチャーの会へようこそ


親睦会や勉強会をやっているので、
興味のある方はぜひ。


3級はどうやって対策すればいいの?

3級の試験はマークシート方式です。
最悪、用語がうろ覚えでもつぶしが利きます。


合格率を見てみると、
3級の合格率は常に80%超え。

なので、
検定試験としては易しい部類に入るのではないでしょうか。

ただし、
業界人ばっかり受けてるからこの数字なんじゃないか?とも思います。
一般の人が受験して、80%の難易度と感じるかはわかりません…。



対策方法としては、

  • 公式テキストがあるので、それを購入してひたすら読む
  • 公式サイトに過去問が掲載されているので、ひたすら解く


という地道なやり方で十分です。


ちなみにテキストはこちらです。
2018年にリニューアルしました。




ちなみに、
リニューアル前のテキストは使わないほうがいいです。


というのも、
以前のテキストは誤字脱字がひどくて、
使い勝手が悪く、ものすごく評判が悪いのです。


また、情報分野は日々の変化が激しいので、
内容がそもそも古くなっていることもあります。


偶然安く手に入れたり、譲ってもらえたりすることがあると思いますが、
テキストについては新しいものを購入するのがオススメです。


【追記】
2019年度の試験から、
旧テキストは完全に対象外となりました。

古いテキストをお持ちの方は、
必ず新しいテキストを購入してくださいね。



2級はどうやって対策すればいいの?

2級については、記述式になります。
マークシート方式だった3級と違い、
用語などを正確に覚えている必要があります。


合格率は3級よりもぐぐっと下がって、
50%行かないぐらい。
他の検定試験と比べても、なかなかの難易度といえます。


また、3級と違って、
試験が前半と後半に別れています。


前半は記号を選択する問題なので、
3級の問題内容を少し難しくした雰囲気。

後半は、8問の中から2題選択して解答。
さらに難易度が上がり、
具体的な情報検索の方法や、
インフォプロとしての考えを問う問題が出てきます。


したがって、
そういった手順を言語化して、説明する能力も必要です。



後半の問題は、
総合的な情報検索の問題や、
図書館員であると想定した問題のほか、
必ず特許調査の問題が2題、
化学系の知識を必要とする問題が2題出てきます。

こうしないと、
特許事務所の人や企業の知財担当の人が、
不利になっちゃいますもんね~。


というわけで、
化学のデータベースを覚えるために化学式を覚えたり、
やったこともない特許調査の詳細な手順を丸暗記する必要はありません。


自分の得意分野と苦手分野をしっかりと把握して、
無駄に勉強をしないように注意しましょう。


そりゃ、インフォプロとしては、
どんな依頼が来ても調べられるようにしたほうがいいのですが、
検索技術者検定に合格するという目的であれば、
取捨選択をしても構わないです。



ちなみに、
公式サイトに受験にあたってのアドバイスがのっています。




(1) 2 級⽤参考書
2 級⽤参考書に記載されていることを、すべて覚えこむことは困難ですが、少なくとも書かれていることが 理解できるようにしてください。すべてのシステムやデータベースについて、詳細に理解することは困難ですので、2 (3) にあるように、⾃分の得意な分野のシステムやデータベースを中心に、また、次項 3(3)にある ように、興味を持って周辺への理解を広げるようにしましょう。

(2) 過去問題
ここ 3-4 年の過去問題は、解けるようにしてください。

(3) 周辺領域
2級では、2 級⽤参考書にないトピック、たとえば、最近の話題について出題されることがあります。日頃から「情報の科学と技術」、「情報管理」など情報調査に関連する雑誌で、情報検索を巡る最近の話題に親しんでください。また新聞などで関連する話題が記事になることもあるので注意が必要です。

(4) 英語について
情報検索に関する英文資料が読める程度の英語⼒が求められます。 



というわけで、
やはり2級についても3級と同じように、

  • 公式テキストがあるので、それを購入してひたすら読む
  • 公式サイトに過去問が掲載されているので、ひたすら解く

というのが有効だと言えますね。


2級の公式テキストはこちらです。



こちらも、2018年にリニューアルしました。
旧テキストは誤字脱字や間違いも多く、使わないほうがいいです。
詳しいことは、2級のテキストに関しての記事を書きましたので、
参考までに。


【追記】
2019年度の試験から、
旧テキストは完全に対象外となりました。

古いテキストをお持ちの方は、
必ず新しいテキストを購入してくださいね。



【検索技術者検定2級】公式テキストがリニューアル!旧テキスト持ってるけど買ったほうがいいの?




それから、
2級を受験するにあたって一番心配なのは、
英語問題じゃないかと思います。


英語ができない人にとっては、
英語アレルギーが出てしまって悩みのタネですよね。

それに、
英語は習得するのに時間がかかります。



2級の英語対策については、
記事を書きましたのでこちらをご覧ください~。


【検索技術者検定】2級は英語必須!英語対策って、どうすればいいの???





1級はどうやって対策すればいいの?

特に受験資格のない3級&2級と違い、
1級を受けられるのは、2級合格者のみとなっています。
(制度が変わる前の旧試験合格者でも可)


1級はそもそも受験する人が少ないこともあって、
合格率は毎年まちまち(40~50%)。
とはいえ、かなりの難関試験と言って過言ではないでしょう。


公式サイトからの、受験にあたってのアドバイスはこちら


1 級は、日頃の業務経験により培われたマインドが問われます。
そのため、指定された参考書はありませんが、2 級⽤参考書の内容は理解しておくようにしましょう。
また「情報の科学と技術」、「情報管理」等の関連雑誌は日頃から目を通し、掲載されている論⽂については簡単に内容を説明できるようにしましょう。 

単に情報を検索できるだけじゃなく、
他の部署との調整スキルや、部下のマネジメント能力など、
かなり高度な能力が問われます。




内容は、記述式の1次試験と、面接の2次試験。

1次試験は2級同様に、前半後半に分かれています。
前半は2級後半の論述試験をさらに詳しくしたもの。
全10題の中から4題選択して解答します。

2級はシンプルに「特許の問題」「化学データベースの問題」
となっているのに対して、
1級は多分野にまたがった問題も出てきます。

後半はボリュームのある論文問題。
与えられたテーマについて1600字程度の文章を書かされます。
これは選択問題ではないので、
日頃の情報リテラシーにまつわるニュースを知っておくことが大事ですね。




【追記】
2019年度から、1次試験の内容が大幅に変わりました!!!

2019 年度以降の「検索技術者検定1級」の試験内容変更について 


前半(90分)は、「共通テーマで記述する論文試験」、
後半(90分)は、「論文執筆者のプロフィールに関するレポート」、
となっています。

とくに後半は、
「自分の組織内での担当業務や位置づけ」
「自分のキャリアや将来像」など、
インフォプロとしてのビジョンが問われるような内容になりました。

これまでの1次試験後半部分は、
自分の知識や得意分野、経歴によってかなり左右されやすく、
受験しづらいところがあったのではないでしょうか。

リニューアルしたことで、
より多くの人が挑戦できるようになりましたね!


【追記ここまで】



2次試験は、プレゼンテーション能力が問われます。
これは一人ではなかなか身につかないので、
自分がプレゼンしているところを他の人に見てもらうか、
スマホなどで自分がプレゼンしているところを録画して、
自分で確認するといいと思います。


自分で自分の撮影をして、
それを見るって結構しんどいと思います…。
自分が超人気ユーチューバーになってと思って、
心挫けずやってみてください(笑)



合格者の声に、
1級に実際に合格した人のインタビューが載っています。

どっちみち2級に合格しなくちゃいけないので、
2級に合格してからサーチャーの会に入って、
すでに合格した先輩たちのアドバイスを聞くのもいいかもしれません。


一人で勉強すると煮詰まってきてしまいますので、
勉強仲間を作るというのはよい方法ではないでしょうか。


この検定、就職につながりますか!?

つながらないです(きっぱり)。



というか、
現代で「くいっぱぐれない資格」というのはありません。


今や、医者や弁護士ですらくいっぱぐれる時代です。
公認会計士や税理士のような、○○士みたいなのも同様です。


なんでもそうですが、
検定に合格することがゴールではありません。

一般的な認知度も低いですし、
図書館業界や特許事務所に就職するなら多少考慮されるかもしれませんが、
あまりインパクトはないでしょう。


特に、3級は試験内容が易しいこともあって、
持っていても仕方がないと思います。


どうせなら、2級くらいは取っておいたほうがいいですね。



受験勉強の役に立つサイトを紹介!


情報の科学と技術(J-STAGE)

検定を実施している情報科学技術協会が発行している雑誌。
最新の動向を掴むためにも要チェック。
また、過去問の詳しい問題解説も載っています。

まあ一部認証ありなんですけどね!(オープンアクセスじゃないのかよ)




検索技術者検定 対策セミナー

毎年、東京と大阪で開催されます。
すでに合格した人でも、最新の知識を学びたい人は参加できます。
絶対行かなくちゃ合格できない!というわけではありません。
「勉強の仕方がわからないし、一人じゃはかどらない」という人にオススメ。



カテゴリー 検索技術者検定 : かむいちかっぷ フリーランスの司書が書くブログ

手前味噌なんですが、
当ブログにも検索技術者検定の試験勉強にぴったりの記事をご用意しております(笑)
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