ごきげんよう、えぞしまです。


軍隊の階級がよくわからない…
男同士の熱い戦いがよくわからない…
とにかく戦争ものはよくわからない…

というわからない尽くしで見始めた、
「銀河英雄伝説 Die Neue These」の感想を書いていきます。

今回は第5話。


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(c)田中芳樹/松竹・Production I.G
アスターテ会戦に敗れた自由惑星同盟軍の艦隊が首都星ハイネセンに帰還。統合作戦本部では、150万人に及ぶ戦没者の慰霊祭が開催されることとなった。キャゼルヌ曰く、次期政権を狙うトリューニヒト国防委員長のための「政治ショー」である式典に、不承不承ながらも参加したヤン。その最中、思いがけない相手と再会することに。



以下ネタバレあります。



前回、突然やってきた少年はユリアンといい、
すっかりヤンに懐いているようです。

ユリアンは部屋の片付けや掃除、炊事とおさんどんをこなします。
朝ごはんの支度をして、美味しい紅茶を淹れ、寝ぼすけのヤンを起こしてあげています。


ヤンとユリアン、どちらが保護者なんだか笑
おまけに、出かけようとしたら庭の放水機に水をかけられてしまいました。

どうも決まらないヤン笑
なんにせよ、よい関係を築けそうです。


そんなヤンは、先日のアスターテ会戦での戦没者慰霊の会に出席。
ヤンのことですから、国防委員長のトリューニヒトの熱い演説に、いちいち皮肉をツッコみながら聴いています。

トリューニヒトは熱く、戦没者の名誉と戦争への積極的参加を語りますが、ヤンは冷めた目で見ています。


これは私もヤンに賛成だな…。
戦争経験世代はむしろ戦争反対を主張するんですよね。
逆に、戦争がんばろう!という人は戦争なんか見たことも聞いたこともない笑
世代ではあるけど、子どもだったとか前線には行ってないとか。

水木しげるみたいな経験をした上で、戦争しよう!と言ってみろや。


どっちが本当の平和ボケなんだか。


ヤンは辛辣なツッコミを入れてはいますが、
トリューニヒト国防委員長の演説は、会場のみんなを沸かせます。
スタンディングオベーションの嵐の中、ヤンは一人冷静に椅子に座ったまま。

それを目ざとく見つけたクリスチアン大佐。
「なぜ起立せんのだ!?」と激おこです。
(なんだか銀河帝国みたいだぞ)

ヤンはそれでも冷静です。
ここは自由同盟だから、起立する自由も座っている自由もある。座っている理由を述べない自由もある、と答えます。

トリューニヒト国防委員長の制止もあって、憮然としたまま引き下がるクリスチアン大佐。


演説は続けられますが、そこに一人の女性が現れます。
それはなんと、ジェシカ!!!

ジェシカは婚約者のジャンを、アスターテ会戦で亡くしていました。
前回のはフラグだったか、やはり。

ジェシカは国防委員長に問いかけます。
「あなたは何処にいるのですか?」と。

ヤンがぼんやり考えていたことを、ジェシカは国防委員長に突きつけます。
ジャンや、その他犠牲になった大勢の人が前線に出ている時、銀河帝国打倒を声高に主張する人たちは、そしてその家族は、どこにいたのかと。


そういうことってあるよな〜!!!
がんばろうとか言ってる人って、自分は安全なところにいるんだよ。
いざとなったら責任を取るというけど、責任なんかいくらでも誤魔化せるからね。
当事者たちは責任も何も、死んじゃったらおしまいですから。
失われた後で、責任とります償います讃えます、なんて言われてもね。


トリューニヒト国防委員長は演説を終わらせて、会場は国歌演奏に移ります。
警備員につまみ出されそうなジェシカを、颯爽と連れ出すヤン。

ヤンとジェシカを乗せて走る自動運転車。
走っていると突然アラームが……。
追跡してきたトラックが、ヤンたちの車にぶつかってきました。

自動運転から手動に切り替え、トラックをかわそうとするヤン。
運悪く、トンネルに入ります。



この世で一番わかりにくい暗殺方法…
それは、交通事故!!
イギリスの故ダイアナ元妃の交通事故についても、いろいろ言われていますね。
しかも、あの事故もトンネル内で起こった。
この状況でトンネルはヤバイです。



トンネルの壁にぶつかり火花が散り、目の前には(トンネルなのに)不自然な路駐車が!
間一髪のところを、華麗なハンドルさばきでかわします。
トラックも諦めて行っちゃいました。ほっ。


散々な目にあった二人。
せっかくの再会なのに……。

ジェシカは、黙って耐えている遺族がほとんどなのに、自分が出しゃばってしまったことを反省しています。
ヤンは気にしていないようですが。

さらに、ジェシカは、
ヤンはこんなに優秀なのに、同期生たちはもっと恥じるべき。こんなに死者を出したのだから…と憤ります。


しかしヤンは答えます。

「こちらが負けて100万人の死者を出したことは、愚かなことかもしれない。
でも、逆にこちらが勝って、相手に100万人の死者を出したとしたらどうだろう?
それは、讃えられるべきことだろうか?」

ヤンはいつも、物事を客観的に見れるんですね。それがヤンの強さかもしれない。

変わらないヤンの強さに、ジェシカも気持ちが落ち着いたようです。



その夜、ユリアンお手製のアイリッシュシチューを食べつつ、団欒するヤンとユリアン。
ユリアンはもう進路を決定する時期のようです。
親が軍人だったことと学費のことも考え、軍人になる!というユリアン。
そりゃ目の前にヤンがいたら憧れるよな〜。


ヤンは軍人の大変さを知っているし、学費の返還も気にしなくていいので、もう少し遊んで好きな道を歩めばと提案します。
子どもってのは、大人を食い物にして成長するもんだぞ、と保護者風を吹かすヤン。
朝とは打って変わって頼もしいですね笑。
放水機でやられていたのが嘘のようです。



ユリアンが「でも…」と言いかけたその時…またもや不吉なアラームが!
なんと、家の前に武装した集団がいるようです。
武装集団に絡まれる理由なんて、身に覚えのない二人でしたが、ユリアンによると憂国騎士団という過激な国家主義者だそうです。
反戦思想を持つ人に対し、過激な活動をしているという説明を聞いて、呆れるヤン…。
ヤンが慰霊祭でしたことを聞いて、「なんでそんなことしたんですか!?」と至極まっとうなことを言うユリアン。
いい関係だ。



銀河帝国は、国家主義をみんなでやっている感じで、それに反発して自由惑星同盟が誕生したと思うのですが、
自由惑星同盟には民間で銀河帝国みたいな人たちがいるみたいです。
いくら自由惑星でいろんな自由があるといったって、これじゃ本末転倒のような……。



小さい手榴弾を投げ込まれ、身の危険を感じたヤンは、庭にある放水機で憂国騎士団を撃退します。
今朝、自分がやられなかったら、この方法は思いつかなかったかもしれない。
失敗を活かすヤン笑

放水機の勢いで、憂国騎士団の一員の仮面が外れ素顔が……あっ、クリスチアン大佐やんけ!!
なんとクリスチアン大佐の指導のもとに活動する組織だったのですね〜。


全てを悟るヤン。
父の形見の陶器も割れてしまいました。


ユリアンが割れた皿を片付けていると、
キャゼルヌ少将から電話があり、ヤンに統合本部にすぐ来るように、とお達しがありました。

さっとヤンの制服を用意するユリアン。

ヤンは、悪い時代になってきていることもあり、ユリアンを先ほどのような事件に巻き込むのではないかと気にしているようです。

ユリアンは、余計なことをいうこともあるけれど、ヤンのことを信頼していると言います。

これって、
銀河帝国が誕生したとき、指導者がカリスマを集めた最初の瞬間と重ねているのでしょうか?
ユリアンのまっすぐな眼差し。銀河帝国の民も、あるいは自由惑星同盟のみんなも、最初はこうだったのでしょうか。


本部に到着し、本部長のチェスの相手をするヤン。
実戦ではあんなに強いのに、チェスは弱いようです。意外だ。

チェスがひと段落したところで、本部長は本題を切り出します。

それは、ヤンが少将になること。
しかも、内定ではなく決定。

昇進の話なのに冷静なヤン。
やたら恩賞を与えるのは、負けが込んでいるときだと辛辣なことを言う始末。
しかし本部長は、今は負けが込んでいる。だからこそ英雄が必要なんだとドヤ顔です。


そして、これはまだ内定ですが、
第四艦隊と第六艦隊の残存部隊に、さらに新規な兵力を投入し、第十三艦隊を設立すること。

その第十三艦隊の総司令官にヤンが任命されることが決まっているようです。

総司令官になれるのは中将ですが、
この艦隊は通常の半分の規模で編成されるので、少将のヤンが指令をやってもいいらしい。
(そんなんありか)

さらに!
第十三艦隊の最初の任務は、
イゼルローン要塞の攻略という非常に困難なもの。
なんと言ってもこちらは半個艦隊ですしね。

本部長は、ヤンに出来なければ他の誰にもできないと言います。
それに、もし成功すれば、トリューニヒト国防委員長もヤンのことを認めざるを得ません。
こうなったら嫌とは言えません。ヤンはその話をしぶしぶ引き受けます。


帰り道、キャゼルヌ少将に送ってもらうヤン。
車中で、本部長の任期中である残り70日間で結果を出せば、再任は堅いしトリューニヒトからの本部長への信頼も厚くなる、とキャゼルヌ少将から裏事情を説明されます。

そして、憂国騎士団のバックにはトリューニヒトが絡んでいるとも話します。
ヤンは身をもって知っていましたが。

キャゼルヌ少将じゃないですが、
トリューニヒトと比べたら本部長は聖人ですね。
というか、トリューニヒトがクズすぎない?


これから忙しくなりそうなヤン。
しばらくユリアンの淹れた紅茶も飲めない、と愚痴ったところでエンディングです。

いくら愚痴っても軍はお前を離さないぞ、とキャゼルヌ少将に言われたばかりなんですけどね。




〜今日の銀英伝kitchen〜

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(c)田中芳樹/松竹・Production I.G
ユリアンお手製の朝食。
紅茶を添えてイギリス風に。



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(c)田中芳樹/松竹・Production I.G
ユリアンお手製のアイリッシュシチュー。
スープが茶色いのは隠し味に黒ビールを入れているのかな?



食べたい……。
アンネローゼの特製ケーキ、ヤンいきつけパブのフィッシュアンドチップスに続き、今回の銀英伝グルメはユリアンの手料理でした。

アニメを見たファンが、マネして再現メニューを作ってSNSにアップ、なんてこともありそうです。
料理はコスプレよりやりやすいですから。



ユリアンは毎回ちゃんとランチョンマットをひいていますね。
しかも毎回マットを変えているみたいです。
マットの色や柄もヤンに合っている。
ユリアンの家事能力ハンパねぇな。