ごきげんよう。えぞしまです。



『図書館の大魔術師』第4巻が発売されてました…。
いつの間に…。






いよいよ司書になったシオ。
でも、これはまだスタートラインです。


いつも壮大な演出があるのがこの漫画の特徴ですが、
今回はまたすごかった…!!!



この先はネタバレがたくさんありますのでご注意ください。





すべての部署が判明!

前に、中央図書館の部署についていろいろと推測していました。







その中で、
「目録室」「経理室(会計室とか出納室)」「総務(人事)室」
があるのではないかと推測していましたが、やっぱりありました。



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(『図書館の大魔術師』第4巻より)



いくらファンタジーの世界でも、
金勘定や雑多な業務からは逃れられないのか…。


とはいえ、 予算を握れる財務室や、
図書館の中枢を担う総務室は人気部署のようですね。

すでに出てきた案内室も花形ですし、
守護室は相当なスキルが無いと務まらないでしょう。


児童室を設置しているところがポイント。
将来の世代に向けた取り組みに重点を置いていることが伺えます。

また、子ども世代のうちに正しい情報リテラシーを身につけてもらうことで、
不当な支配や搾取から逃れ、抵抗し、
よりよい未来を作ってもらいたいという希望が感じられますね。


人気があるかはわからないけれど、
施設室は意外と重要だと思いますね。

本を収めておく箱、
そしてそれを提供する場。

それらを他部署と連携しつつ、
どうやってプロデュースしていくか。

図書館の知識がない一般事務職員が、
図書館の施設管理に関わるのとはクオリティが雲泥の差ですね。


あ、ちなみに、
えぞしまが前に働いていた職場では、
「書庫の空調は1年365日24時間絶対つけたままにしてください。
長期休暇中の一斉休業であってもです」という依頼文書を、
毎年度ごとに必ず施設管理の部署に提出していたにも関わらず、
夜間消灯時にバッチリ消されていたことがあります。


どうりでカビが生えるわけだ…。


クレームしましたが、
何が悪いのかさっぱりわかってなかった。
謝りにも来ないし、カビ取りの手伝いもしませんでしたね。

中央図書館ならば、
こういうことはないでしょうね!!!!!(私怨)



人事部はつらいよ

まずシオたちは、新入りということで、
1年間司書としての訓練を受けます。

その後、配属部署が決まり、
それぞれの室での業務が始まるのです。


これはまず警察学校で1年勉強して、
その後一人前になって警察官としての仕事が始まる、
みたいのものかな?


彼らの教師役を務めるのは、
司書室の担当です。

今年度、シオたちの担任となったのは、
イシュトア=セロス。別名「静寂の地鳴り」。


「みんなの挨拶を聞かせて」といい、
大きな声を出すまでやり直させ、
最後に自分が大声を出してくる…。


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(『図書館の大魔術師』第4巻より)


あ、ごめん。
わたしコイツ嫌いだわ。



大きな声を出して優位性を保とうとし、
立場が弱い人を動揺させるって、卑怯じゃない?

だから人事って嫌いなんだよね(私怨)



また、希望配属部署調査を白紙回答したシオに、
「自分がどんな大人になり、どう社会に貢献するのか、
そんな未来図も持たずに勉強してたのか?」と言い放ちます。

でたよ、キャリアBBA…。

キャリアキャリアうっさいんだよ。
だから人事って(略


大体、希望通り配属できないくせに、
「キャリア考えといて」はない。


実際、シオも、
「この室で胸を張って生きていくんだと、
胸を張って言える目標が見つかっていない」
と答えています。


こんなに真面目な人に不利な希望調査をしておいて、
「未来図も持たずに勉強してたの?」はない。
だから人事(略


しかし、そこはさすがに「静寂の地鳴り」。
シオの性質を見抜き、
希望調査の紙を破って、第1希望だけ書くように言い渡します。
やるじゃん。

「これはただの希望だし、あんま深く考えなくていいよ~」
で終わらせないところがいいですね。
じゃあ、さっきの怒鳴りつけたことは許してやるか(何目線なんだ)。


一応、人数の兼ね合いや各部署の希望もあって、
なかなか本人の希望・素質にあった適正配置ができていないことは、
司書室もわかってはいるようです。
このあたり、人事やっているひとは共感したのではないでしょうか?


まあ私は人事嫌いですけど(念押しで言う)。





同期のメンバー濃すぎない?

シオの同期となるメンバー。
今期はシオ含め27名の採用のようですね(あってる?)。

筆記試験で100人に絞って、
そこから4分の1程度まで絞るって感じですかね。


27名のうち、男性はシオ含めたったの3人。
その中には、旅の途中で出会ったアルフもいました。

女性ばかりの職場なので、
男性は肩身が狭いはずです。

そんな環境で「肩身が狭い」なんてうっかり言ってしまったら、
「肩身が狭いってどういうこと?」「いつも親切にしてますよね?」
と非難轟々だから覚えときな。


それから、試験で一緒だったオウガ、ナチカ、サラ、
途中で出会ったペペリコやミホナも同期です。


主席はやっぱりアヤ。
試験中もずば抜けていましたからね。


いよいよ顔合わせですが、
やはり曲者揃いなだけあって、さっそくトラブル。
貴族の少女メディナと、男勝りなマドハが喧嘩を始めてしまいます。


図書館は女性が多いのですが、
「女性同士の陰湿なトラブルがあるのではないか?」
と思われがちです。

しかし蓋を開いてみれば、
それは性別によるものではなく、
本人のクセの強さや、
それをコントロールできていない未熟さによるものが多いです。


喧嘩したマドハが男勝りなキャラクターなのは、
そのあたりのことを考えての描写だったのかなぁ、
とふんわり思いました。


ところでメディナですが、
「自分には特別な血が流れている」
「知らなかったものは己の無知を知り平伏せよ」
といった感じで、ものすごく居丈高です。

また、新人は目立つのでつけないという不文律がある首飾りも、
初日からジャラジャラとがっつりつけています。



ところが…


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(『図書館の大魔術師』第4巻より)



なんでやねん。


初日のテストでは大苦戦。
シオ、オウガとともに居残りになってしまいました。


こういう番狂わせが心地よい漫画なんだよね。


ところで、メンバーの中で最年少は11歳。
一番お姉さんなのは35歳のようです。
11と35を同じ土俵で採用していくってすごいな。

この世界では、11歳でも働いているわけだから、
要は新卒採用と中途採用をわけずにやっているということだよね。
20歳の人もいるけど、多分仕事しながら採用試験受けたんだろうな。


んで、その35歳のお姉さんがソフィ=シュイム。
みつあみとメガネが印象的な、落ち着いた女性です。
制服に着替える前は、赤毛のアンみたいな服装でした。
一番ステレオタイプな司書っぽいかも?



ん?



ちょっとまって、
ソフィ=シュイム?????


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(『図書館の大魔術師』第4巻より)



おまえかーーーーい!!!!!!!


やはり只者じゃなかった。




司書たちの暮らし

中央図書館にやってきた新入りの司書たち。
いよいよ寮での生活が始まります。


寮は相部屋で、一部屋2~3人。
男性陣は仲良く3人部屋です。

あまりにも生活習慣が違う人とは、
同室にしないようにしているみたいですね。


ところでお姉さんグループは、子持ちの人もいるようです。
となると、独身寮とは別に、家族と一緒に暮らせる宿舎があるのかな?


食堂は複数あるようで、
今回は第3食堂で食事をするシーンがありました。
ビュッフェスタイルの食堂で、もちろん食べ放題。


常に最高のパフォーマンスを維持できるように、
衣食住は万全のサポートがされています。


ちなみに、中央図書館には司書の他に従者(コークア)が4000人ほどいるようです。
従者は、司書のもとで働く準職員のことで、
雑多な事務業務の他に、芸術家や傭兵のような専門職も、
従者が担当しています。


採用試験のとき、シオが辞書を貸してあげた人は、
司書としては不採用でしたが、従者として採用となりました。
従者は各部屋がリクルートしているようなので、
司書不採用だった人に「従者になりませんか?」と、
スカウトしているのかもしれませんね。



我々は正義ではない

第4巻の冒頭は、
中央図書館の司書による捜査…ガサ入れのシーンから始まります。

事前通告はなし。
また、断る権利もないらしく、
問答無用で捜査が始まります。

その様はまさに、正義の執行者。
書物を護り、世界を護るという使命に燃えた、
司書たちの戦いの現場です。


しかし、その後の入館式のシーンで、
図書館総代コマコは、
「我々は正義ではない」と述べます。


書を守護する、
それは、書を支配するということ。


書を集める。
それは書を独占するということ。


正義に燃える己は心地よいですが、
それゆえに道を踏み外すことを制します。

そして、
守護者としての使命、書を護る。
ただ一つ、それを忘れるな、と訴えるのでした。


正義の名のもとに、
何度も起こった凄惨な出来事。
それを乗り越えて今を生きることがどういうことか、
その道の上を歩くことが何を意味するのか。


未来に書物を渡し、
よりよい世界を作ろうとする司書ならば、
常に考えていきたいテーマですね。





英雄と魔王の再会

入館式で、セドナを見つけたシオ。
シオが「司書になりたい」というきっかけを作ってくれた、
ルーツのような人物です。

今ではすっかり出世して、
声もかけられないくらいになってしまいましたが、
それでも追いかけずにはいられない。



何年ぶりでしょうか。
ついにシオとセドナの再会のシーンです。


守護室の室長となったセドナですが、
相変わらず気さく。

そしてシオは、
ずっと借りていた本のことを話します。
「あれは危険な本です」
「悪用すれば、社会を破壊することができる」と。

それを聞いたセドナは、
「君にその本を渡して良かった」
「君が持っていたまえ」と言います。



セドナが「たまたま」大事な本を置いておく。
それをシオが「たまたま」手に取る。



「たまたま」で起こったことが、
今につながっている。


単なる偶然かもしれない。
しかしそれは運命だったと、
セドナは考えているわけです。


シオはその本をそのまま預かることになりました。
いつか役に立つかもしれないから…。


「守護室に来ない?」という言葉を期待していたシオでしたが、
そこは自分で掴み取ろうと決心します。
だって、運命だからね。


一人前の司書となって、
セドナとの再会を約束するシオ。


とても素晴らしいシーンですが…







これが

後に世界の命運を握る二人―――

世界を護る英雄と

世界を滅ぼす魔王との

再会だったのです


(『図書館の大魔術師』第4巻より)




えええええええええええええ
マジで!!?



シオが英雄で、
セドナが……世界を滅ぼす魔王~!!!!!???


だってセドナって、
シオとの再会を演出するために、
急いで高いところにいそいそ登ってたんだよ?


しかもその様子を部下に見られてるっていう。


そんなセドナが魔王か~。
やっぱりカッコつけるためにいそいそ高いところに登って
登場したりするのかな。

魔王になったら部下に「指パッチンしたら英雄を攻撃してくれる?」
とか演出の指示出すのかな。


でも、
一応稀代の魔術師ですからね。
どんなに間が抜けていても、
敵に回ったら大変なことになるのは確実です。


常に芝居がかってるから、
何を考えているのかわからないですしね。
そこがこわいんだよ。





いや~。
本当にこの漫画はすごいな。
映画のような演出、緻密な世界設定、
そしてこの番狂わせ―――最っ高。



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