ごきげんよう、えぞしまです。


だんだん秋めいてきましたので、
夏の読書計画もラストスパートといったところでしょうか。
今年はあまりはかどらなかったなぁ…。





夏の文庫フェアは、
流行りの小説を手軽に楽しめるというところがいいですね。
トレンドを掴むのにちょうどいいんです。

というわけで、
映画化が決定した作品をおさえておこうと思い立ち、
ファンタジーに手を出してみました。
海外の児童ファンタジーなんて、何年ぶりだろう???







主人公は、犯罪一家の末裔アルテミス・ファウル。
若干12歳にして、貫禄十分。
召使のバトラーを従えた、冷酷な天才少年です。

アルテミスが狙っているのは、妖精たちの金塊。
伝説の妖精の書を手に入れ、地下に潜む妖精たちに勝負を仕掛けます。

ところが、
この妖精たちはなかなかのクセモノ。
かつては魔術、神秘的な儀式とともにあったけれど、
現代の妖精たちはITを駆使するハイテク集団だったのです!!!



なんかさ、
もう真面目なだけのヒーローはお腹いっぱいなんだよね。

いつもは普通の少年だけど、
実は王族~とか、英雄の息子~とか。

だから、
こういうダークヒーローをみんな待っていたのかもしれない。

それでさ、
悪の道を進む苦悩とか、覚悟とか、矜持とか、見たいわけよ。

少年が主人公で、妖精で、ファンタジーで…ということで、
『ハリーポッター』シリーズと比較されがちみたいだけど、
優等生はもう見飽きたよね。

いつもは冷酷で残忍な、孤高の天才少年。
だけど時々、12歳の少年の顔を見せる…。

なんていうのに、
これからのロマンを感じますね!


なんか、『ハリーポッター』というより、
『黒執事』っぽさがあるよね。


黒執事 1 (1) (Gファンタジーコミックス)
枢 やな
スクウェア・エニックス
2007-02-27



これも「悪の貴族」の少年だからね。



児童文学なので、
アルテミスと妖精たちの戦いっぷりは、
いうほど深みはないと思う。
ガッチガチの犯罪小説だと話が難しくなっちゃうから。

かといって、易しくしすぎると、
「天才少年のわりにチンケだな!?」となってしまう。
いくらなんでも物足りないんだよ~。


結構バランスが難しいと思う。


でも、この『アルテミス・ファウル』は、
なかなかの着地点を見せている。
人気が出るのも、わかるな~。


これからは、
ヴィランの時代なんだ。