ごきげんよう、えぞしまです。


『図書館の大魔術師』、やっと第3巻が発売されました。




このブログでは、
『図書館の大魔術師』の設定をより深読みして、
考察のようなことをやっています。

というわけで、
ネタバレもたくさんありますのでご注意ください。

第2巻の記事はこちらです。






1次試験で100人に絞られ、そして面接へ

なんだかよくわからないけれど、
1次の筆記試験はとにかく大変そうです。

具体的なことはよくわかりませんが、

・様々な分野の課題図書が与えられる
・解答用紙はノート
・とにかく時間が足りない
・浅く広いらしい
・早く解ける人もいる
・様々な専門家たちの言葉を受け止められるかを問う

ということは判明しています。


そして、
精神に異常をきたすものもいるようで、
何人か試験中に脱落しています。


この試験で、
大体100人程度まで絞り込まれた様子。
シオは、その100人の中に入れてもらえたようです。


2次試験は別の会場ということで、
100人でゾロゾロと歩いて移動します。


そういえば、
一緒にアフツァックまで旅をしてきた2人、
ミホナとアルフはどこにいるんだろう?

100人まで絞られているのなら、
(突破していれば)顔くらい見えそうなものですが…。



2次試験は面接、博物館で行われます。
博物館は、冊子の形をしていない資料(石版や巻子本など)を扱っています。

入ってすぐ、展示されていたのはネザファバレハの円盤。
伝説の書を、入口近くの部屋に展示していたのです。

それを見て、
「図書館は『倉庫』じゃない…!
すべての人がその書の力を等しく享受できるように演出するのも、
図書館の役目なんだ…!」
と感じたシオ。
そうそう、図書館はねぇ、倉庫じゃないんだよ!!!!


面接官は、
特召装を着た十二賢者の一人。
ものすごい威圧感です。

ハキハキと答えるシオですが、
心臓の鼓動、ちゃんと答えられているのかという不安、
ああ、見ているこっちが冷や汗かいてしまいます。

面接の時の緊張感のようなものが、
みごとに描かれていますね。


面接は一人ひとり個室ではなく、
大きな部屋にブースを作って、一斉に面接を行う…というもの。
パーテーションとかないし、気が散らないかな?

個室でないのはちゃんと理由がありました。
実は後ろで、すべての受験者を観察している人がいたのです。

その人のせいか、
シオは水のマナが暴走し、
面接中なのに涙が出てしまいます。


完全に「やらかしたーーー!」なシオですが、
ちゃんと面接官は事情がわかっているようです。




3次試験はレファレンス実技試験

3次試験は3人グループになって行われます。
試験の内容は、架空のレファレンス質問に回答するというもの。

各班違う問題が出されているので、
制限時間はハッキリと決まっていませんが、
それは質問者をお待たせしないようにするため…
という、司書の姿勢が問われているからです。


シオのグループに出されたのは、
壊れた本と表装、本文が1枚きり。

それらをもとに、
その本が作られた年代と内容を示すという問題でした。

シオは、書かれたときと製本された時は同じと判断しましたが、
ナチカは表装を観察して、
製本時期と書かれた時期が違うことを見抜きます。

さらに、
箔押しのバレットから、製本時期を特定することができる、
と判断。
ナチカの圧倒的な知識に、シオは圧倒されます。


方針が決まったところで、
ナチカは辞書をシオに取りに行かせますが、
「信用ならないから」と自分も後ろからくっついていってしまいます。
仕事を任せるのが苦手なようで、こういったところもリーダー向いてないですね。

オウガは、
ナチカのそんな性格を見抜き、
「私達がナチカを引っ張っていかなきゃいけない」
とシオに言います。

ナチカの持つ知識を頼りに、
なんとか問題を解こうとする3人。

しかし、このままでは時間切れになってしまう…。


その時、
シオは「あること」に気が付きます。


そして、
3人は回答に一気に近づくのです。

この3次試験の様子、
謎解きのようで本当に面白いです。
私も受けたいくらいだ。

試験をどうやって解いたかは、
ぜひ本編でお楽しみください。




未来の同僚?新たな仲間たち

2次試験が始まる前、
ネザファバレハの円盤にひれ伏していたのは、
カドー族のサラ=セイ=ソン。
服装は日本のお着物ですが、ものすごい仮面をかぶっています。
カドー族は人前で決して仮面を取らないのだとか。

サラ=セイ=ソンはマナに興味があり、
シオが水のマナの体質であることを見抜きます。
マナの話になると夢中になって話す、よきオタクです。


3次試験で一緒になったのは、ナチカ=クアバン。
ツヤツヤおでこが特徴の少女です。
自信家で、努力家。そして、慎重すぎるくらい慎重な性格。
すごく優秀ですが、他人に攻撃的で、一緒に働きたくないタイプ。
採用に関して人種による優遇があるというデマをシオに話すなど、
情報を取り扱う司書としては看過できないこともやっています。

あまりにも慎重すぎて、
仕事がもたついてしまうところがあります。
3次試験ではリーダーを買って出ますが、
リーダーになるよりもサポートに回ったほうがよさそうな人物。
しかし、根が悪いわけではないようで、
試験終了後は素直な気持ちを話してくれました。

仕事がきめ細かいので、修復室配属かな?
まだ『図書館の大魔術師』には登場してませんが、
目録も向いてるかもしれません。



オウガはクリークとヒューロンの混血。
頭に猫耳があり、露出度の高い服装をしています。
ヒューロン語は苦手ということで、琉球弁のような訛りがあります。

とても気さくで、明るい性格。
ヘラヘラとしているように見えますが、
実はものすごい洞察力を持っています。

試験監督をしている司書の目線や、
動きを読んでいますし、
ナチカの性格・特性もすぐに見抜きました。
司書としての知識はまだまだ…といったところですが、
一緒に働いていると楽しくなりそうな人です。
人を見抜く目があるので、司書室なんかいいんじゃないかな?
渉外室も良さそうですね。


男性司書は、とても少ない…ということですが、
今回、めずらしく男性の司書が登場しました。
守護室はドンパチがあるせいか、やはり男性が多いのでしょうか?
シオも守護室配属になりそうですね。

女性が多い職場では、
男性は肩身が狭いものです。
「気を使うんだよね~」なんてポロッと言った日には、
「気を使うってどういうこと?」
「親切にしてるよね???」
と一斉に責められます。

だから、シオが入ってきて一番喜ぶのは、
先輩の男性司書じゃないかな?




十二賢者というのがいるらしい

当ブログでは、アフツァック図書館の組織図について、
ずっと考察のようなことをしてまいりましたが、
今回新たに「十二賢者」という存在がいることが判明しました。
理事会みたいなものでしょうか。


シオが司書になるセドナは、
なんとそのうちの一人(第十二席 制圧するもの)となっていました。
めっちゃ出世してるやん!
でも芝居がかったところは相変わらず~。


シオの面接をしたのは、
第1席 決断するもの トクシャ=クブル。
ものすごい威圧感でしたが、
上司を「ババァ」呼ばわりしており、
なんというか、すごく民主的な方みたいですね。
てかやし◯あずきじゃん。


理事会…じゃなkった。
十二賢者の役割のようなものはよくわかりませんが、
「◯◯するもの」という称号があるので、
何らかの決定権・責任を負うと思われます。
部署が12あるので、それぞれの室のトップなのか、それとも…。


そして、
この大図書館の総代がコマコ=カウリケ。
正真正銘、中央図書館のトップですが、
これまた民主的な方のようです。

その正体は、
シトラルボルの練丹術師。
地のマナを持つ、大魔術師です。

それなのに、
護衛もつけず街をぶらぶらしたり、
「偉そうに座ってるの疲れた」と愚痴ったりしています。

日本の袴のような服装に、
ものすごく重たそうな帽子を被っています。
この帽子は、『乙嫁語り』のおばあちゃんの帽子みたいですね。





不穏な存在が登場?

試験が終了し、少しだけアフツァックの街を観光できたシオ。
平和な街に、不穏な影が…。

それは、
魔術書から暴走した人造精霊でした。

女の子を連れ去り、
街を破壊して暴れまわります。

騒動鎮圧のため、
中央図書館の守護室が出動します。

シオとババァ総代のコマコ、
そして守護室の司書たちの活躍で精霊を確保しますが、
どうやら他に首謀者がいるようです。

角のある動物の頭骨をかぶり、
性別も年齢も、一切わかりません。
また、狙いがシオなのか、
それとも中央図書館なのかも不明です。

「司書試験は受かってると思うし…」
と呟いているので、シオのことを言っているように見えますが、
なぜシオにこだわるのか、何を企んでいるのか、
現時点では不明です。

コマコが考えているように、
自分の一族の利益のために動き始めた、
魔術師の一人かもしれません。




司書(カフナ)試験終了後…

結果が出るのは1ヶ月先ということで、シオは一旦里帰り。
地元の学校の卒業式に出席していました。
シオは村一番の優等生、首席で卒業です。

試験はだめだったかも…というシオの感想を聞いて、
村の人たちの反応は様々。

とくに、
シオをいじめていたアカト。
結局シオには一度も勝てませんでした。
仲間たちも、シオに謝罪して、
どんどん和解してしまいます。

シオですらアフツァックは通用しなかった…。
学者を目指すアカトには、その事実が一番こたえます。

村のみんなは、
シオには商人になってほしいとか、職人をついでほしいとか、
幼なじみのサキヤは、シオと一緒に図書館で働けたら…と思っています。

学者に魔術師。
村のみんなも、未来に向かって歩きはじめました。

シオは、
幼いときに姉から言われたことを思い出します。

一つ一つ一生懸命を重ねて、
いつかなりたい自分が出来たとき、そこにはきっと、
どこまでも見渡せる世界が広がっているーーーーー

そして、
改めて本のために生きたいと思うようになります。


そこにやってきたのは、
カフナ試験の合格通知。
シオ、アフツァック中央図書館に採用です!!!


アカトも学者を目指して、
いずれアフツァックに行くと決意。
そうなると、アカトの研究サポートをシオがする…
なんてこともあるかもしれません。
司書と学者は切っても切れない関係ですからね。

シオと一緒に、図書館で働きたいと思っていたサキヤ。
さっそく夢破れます。
しかし、「ずっと応援してるから!」と、
気持ちよく送り出します。


新たな司書となるシオを迎えに来たのは、セラーノ族。
巨大なドラゴンの姿をしています。
彼女の背中に乗って、アフツァックへ向かうシオ。

シオの司書人生は、
まだまだ始まったばかり。

てか第3巻でやっと司書になるところだよ…。


毎回思うのですが、
1冊の中にストーリーがぎゅっと詰まっている感じ。

この第3巻は、
1冊読んだだけで大長編の物語を読み終わったあとのような、
壮大な読後感があります。

ようやく第一章が終わりましたので、
いよいよ中央図書館での司書の働きぶりが見れますね!

一緒に受けた受験生たちは、合格しているのか?
誰がシオの同僚になるのかも楽しみです。