ごきげんよう、えぞしまです。


最近『ゴールデンカムイ』にドハマリしています。



そこで、
『ゴールデンカムイ』をさらに楽しめるような、
手頃な1冊をご紹介。





たまには、
岩波文庫もいいでしょ???



この本の編著者は、
アイヌの豪族に生まれ育った方で、
知里幸惠さんといいます。

学校では優秀な成績を修め、
さらにキリスト教の教えも習い、
たいへん優れた詩の才能を見せた、という、
スーパーウーマンなのです。

心臓の病気さえなければ、
もっといろんな作品を遺しただろうに…。
神様って意地悪だよねえ。

この本は、
アイヌ語をローマ字に、
さらにその横に流麗な日本語訳、
そしてさらにさらに、
わかりやすい注釈までついた、
とても豪華な一冊となっています。

それもこれも、
編著者の知里幸惠さんが、
アイヌの文化に触れて育ちながら、
日本語にも極めて優れていて、
キリスト教の知識もお持ちだったからです。

だから、私達は、
アイヌの人たちが文字も持たずに語り継いできた神謡を、
日本語とローマ字とで楽しむことができるわけです。


「銀のしずくふるまわりに、
金のしずくふるまわりに…」
とカムイは唄います。

そのカムイの正体が何だったのかは、
ユーカラを最後まで聞くとわかります。
何のカムイが語っているのか、
想像しながら読み進めるのもまた楽し。



動物たちが人間たちと関わり、
何かを思い、もたらしては去っていく。



日本人だって自然とともに暮らしてきたわけですが、
アイヌの人たちだってそうなのです。
倭人とはまた違った、
豊かな感性のもとに、宇宙を捉えています。

そんなダイナミックな感性を、
ぜひ感じ取ってもらいたいです。



いやしかし、
最近では「アイヌである証拠をみせろ」とか、
「アイヌは既得権益だ」とか、
しまいには「アイヌなんていない」とまで、
言う人もいるのですね。

「野蛮だ」「小汚い」「近代的じゃない」などと、
迫害しまくっていたら、
あっという間に廃れてしまった。

とても素敵な世界観が潜んでいるのに、
文化が廃れるのってあっという間なんだな~と、
思った次第。


そりゃ、
アイヌの人たちでも、
現代風の便利な暮らしを享受してほしいですが…。

ユーカラや祭祀など、
アイデンティティにまつわるものは、
消えてほしくないなぁ…。

それから、
すばらしい詩も。


私達が潰そうとした文化、
今頃観光資源になると思って、
大事にし始めたら、嫌な感じだろうな。

もうね、
愛するしかないよ、アイヌの文化を。

そして、
アイヌの人たちが愛した、
北海道の自然を愛そう。
それしか、ないね。


以下の記事もよかったらどうぞ。


『ゴールデンカムイ』を100万倍楽しむために…『アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」』