ごきげんよう、えぞしまです。


たまにはプリンセス気分を味わいたいので、
すてきなお姫様が出てくる漫画でも読みますか。





昔々あるところに…。
薔薇が咲き乱れるローゼリア王国という国がありました。

即位したのは、17歳の若い女王でした。
その名はローゼリア、美しく賢く、その評判はとどまるところを知らず、
国中に知れ渡っていました……。


しかし。
実は女王はとんでもなく天然!


道を歩けば何かにぶつかる。
転んでドレスは泥だらけ。
人一倍トロくさい、普通の女の子なのです。

父である先代の王はとても評判の良い王でした。
その一人娘であるローゼリアも、
国民に期待され祝福されているのですが、
実はメイクや演出がすごいだけで、
服の生地も宝石も、木綿やガラスのまがい物。


それでもローゼリアが愛されるのは、
国民を愛しているから。
この国をもっと幸せな国にしたいと願っているから。

大勢の人前で、尻込みしてしまうけれど、
いざ人前に出れば女王の顔になり、
堂々とした振る舞いを見せるのです。


とても危なっかしい女王様だけど、
そんなローゼリアに魅力を感じてしまいます。


そんな平和な国ローゼリア王国ですが、
小国ということもあり、常に周囲から狙われているのは事実。

即位してまもなく、
暗殺者が国内に忍び込みます。

女王がおてんばおしのびで街を歩いているときに、
偶然出会った青年エルナン。
ひと目で彼に魅了されますが、
実は彼こそが女王の命を狙う暗殺者なのです。


女王はトロいので、
やろうと思えばいつでも実行できる状況。
しかし、女王のそばにいればいるほど、
エルナンはローゼリアの魅力に気づいていきます。


エルナンはローゼリアを殺しちゃうの?
そして二人はどうなるの???
二人の恋は、どうなっちゃうの?????


キラキラなプリンセス物語だけれど、
ドキドキひやひやな展開も多く、
ただのおひめさま少女漫画だと思っていると、
どきりとさせられます。


普段はお人好しで天然キャラな女王だけれど、
実は芯のあるひとだということもわかります。


それは第4巻「姫君とふたりの騎士」で、
ローゼリアが隣国ヴァルナスへ視察に行こうとしたエピソード。

自分の采配が未熟だと感じ、
あせっていたローゼリア。

父である先代の王も、
「自分の目で見なければわからないから」と言って、
平服でどこへでも出かけていくような人でした。
ローゼリアも、国の状況を目で見るために、
お供もあまりつけずに、視察に出かけます。

案の定、盗賊に襲われてしまうローゼリア。

ローゼリアは、
盗賊となった身の上を案じ、
詳しい話を聞こうとしますが、
そこにエルナンが駆けつけます。

「盗賊が『ああひとつきいてもらえますか』なんて
いうとでも思ってんのか!」
と怒鳴られるローゼリア。

しかしローゼリアは、きっぱりと言います。



女性がもしも伴も連れずに森に入って、
辱められて……殺されて、
それで女性の方が悪いと言われるのなら、
そんな世の中は間違っています。

私の父が…祖父が、
歴代のこの国の王たちが願ったのは、
そんな国ではなかったはずです。

女や子ども達が、
一人でも旅できる国。
泥棒も詐欺もなく、
人々は弱き者に手を差し延べ、
その弱き者もまたさらに弱き者に手を差し延べる、
理想が理想と呼ばれない現実の国。

王たる私がその実現を確かめに行って、
何が悪いというのです。何がいけないと言うのです!!!



ここに、
ローゼリアが国をどんな風にしたいのか、
その熱いハートがこもっている気がします。

日本も新しい時代が始まりましたが、
ローゼリアが目指すような素敵な国になったらいいなと思います。



すでに完結してますので、
ぜひ全巻まとめ買いして、読んでみてください。
『ローゼリア王国物語』を、
女子どもが読むようなプリンセス物語だと思ってもらっちゃ困ります。
ナメんじゃねーぞ。