ごきげんよう、えぞしまです。



とっくに読み終わっていたのに、
記事を書かずに放ったらかしていました。
『バディドッグ』第5巻の感想です。



第5巻では、ついにカノンが登場。
とはいえ、仮の姿というか、
直接相沢と会ったわけじゃないので、
まだまだ謎が深まるばかりですが…。

カノンの受け答えを見ていると、
あまり人間らしくないような、
でも人間でもあるような…。

カノンの正体は人間なのか、
それとも人工知能なのか。

目的もよくわからないですし、
謎が増えただけって感じですね…。



「カワイイ」ってなんだ?

「イイコイイコ」されるためには、
「カワイイ」が必要であると学習したバド。

しかし、
「カワイイ」とは何なのか?という、
新たな問いが生まれます。


バドの目の前に現れたのは、
モフモフくんというロボ。

いかにもロボット!というバドに対し、
モフモフくんはふわふわの毛並みを持ち、
犬のような猫のようなキュートな見た目と、
愛くるしい仕草が特徴です。

動きも知能もバドに劣りますが、
人間たちは「カワイイ!」の嵐。
動きをマネしても、いまいち決まらないバド…。

さらに、
相沢家の下の階に住む八巻家の双子ちゃん。
こちらは人間ですが、
相沢は双子を可愛がります。

その様子を見て、
「嫉妬」を覚えるバド。
そして、嫉妬がものすごく非効率であることも同時に学習します。


個人投資家をやっている八巻が、
かなり危ない株取引をやっていることに気づいた相沢。
バドに何とかしてもらおうとしますが、
「嫉妬」の影響でバドはスネてしまいます。

あれやこれやと期限を取る相沢。
しばらくそっぽを向いていたバドですが、
急にコロリと態度が変わり、
相沢の言うことを聞きます。


どんどん人間らしくなっていくバド。
でも、感情の変化はまだまだ不自然です。


その後、
八巻の株暴落危機に一役買ったバド。
八巻の奥さんからお礼ということで、
手作りの室内用スリッパをもらいます。
これを履けば、歩いても足音がしないし、
何より「カワイイ」見た目になれます。
ルナ、大絶賛!

バドもたくさん褒めてもらえて大満足!
「カワイイ」に近づくことができました。



ロボットと家族になれる?

ロボットの供養をロボットがする…。
ラボに集まった引き取り手のない古いバディドッグの供養をするため、
バドにお経を読ませることを思いつくラボのメンバー。

覚えることはロボットにとっては大得意なこと。
般若心経を覚えたバドは、見事にお経を読んでみせます。


そこにやってきたのは、
なんだかイラついた兄と妹。
父の使っていたバドを返して欲しい、と乗り込んできたのです。

実は、父が金庫の暗証番号をバドに託したことが判明。
それで鼻息荒くして、2人はやってきたのです。

バドの入れ知恵もあり、
無事に暗証番号を突き止めた相沢。
兄妹は満足して帰っていきます。


さて、金庫にはどんな遺産が…?
暗証番号を使い開けてみると、
その中には意外なものが入っていました…。


その結果はつゆ知らず、
金庫の中身は何だったのか、気になるラボのメンバー。
そして、お金だけで繋がる家族の絆についても話題になりました。
新しい家族として提案されたバディドッグが、
家族の「代わり」になってしまう。

バディドッグを作ることによって世の中に提供できたものは、「絆」か「家族」か。
これから提供しようとしている介護ロボットは、
どんな影響を与えるのか。

「きっとみんな喜んでくれるはず!」と宣言した一ノ瀬さんを、頼もしく思う相沢でした。



排除した方が合理的?それとも成長を信じる?


いよいよ介護ロボットの開発がスタート!
大張りきりの一ノ瀬さん。
自費で部品を調達して、バディドッグの改造を始めます。

見ていると周りのメンバーは、
あれこれ口を出したくてたまらない様子。
「それじゃ頭が重いよ」
「その部品、2つもいる?」
と、居ても立っても居られなくてアドバイスします。

しかし、一ノ瀬さんは、
「私にやらせてくださいっ!」とおじさま達の意見を突っぱね、
1人で黙々と作業しますが…。
おじさま達の言う通り、どうやら難航している様子。


実は、一ノ瀬さんは、
ラボのメンバーに「女に機械いじりなんて無理」と思われているのではないか、と感じていたのでした。
それは、学生時代にも同じことを言われた経験があり、一ノ瀬さんにとっては苦い思い出なのです。

もちろん、ラボのメンバーはそんな人たちではありません。
機械いじりが好きな子どもが、そのままおじさまになっただけ。
一ノ瀬さんが苦戦していたら、関わりたくなるのも当たり前。

バドと相沢は、一ノ瀬さんの大学時代のマイクロマウスコンテスト(ロボットに迷路を進ませてそのスピードを競う)について調べてみました。
一ノ瀬さんのチームはクラッシュ、結果は散々だったようです。

その原因が光にあると突き止めた一ノ瀬さんは、
新型バドにも光センサーを多めに搭載することを頑として譲りません。


バドは、一ノ瀬さんをバド計画の障害とみなし、
排除するように相沢に提案します。


うまくパフォーマンスが上がらない。
なかなか結果が出ない。
生産性が低い。
そういう人たちは、たくさんいます。
そして、そういう人たちを排除するというのは、一見合理的な選択に思えます。

バドも当然、一ノ瀬さんを排除するように言うわけですが、
相沢はそんなことは簡単にできないわけです。

どうにかして、
一ノ瀬さん自身に突破口を見つけて欲しい。
どうにかならないか…と考えるわけです。


実は一ノ瀬さんが光センサーにこだわる理由は、他のところにもあったのです。
相沢に連れられて、介護施設で実際に使われている介護ロボットを見学し、
いろいろとインスピレーションを得た一ノ瀬さん。

昨日まで意地を張っていましたが、
態度を改め、ラボのメンバーの意見を聞くようになりました。


「もうこの人はダメだ」と言って、切り捨てるのは簡単です。
でも、人間って簡単なことで変わる。成長する。
そこを見抜くことは、優秀なAIであるバドでも難しいでしょう。
人間が人間に興味を持たなくなったら終わり。そういう人は、AIに負けてしまうような気がします。



さて、駆け足でしたが、
新型バドの開発も何とか軌道に乗ったようです。

バドはどんどん人間の感情を学習していきます。
最初の頃と比べて、表情が豊かになってきました。
特に、目の部分。嬉しさや拗ねている時など、目で語るようになってきました。


今後バドがどのように成長していくか、
目が離せませんね!