ごきげんよう、えぞしまです。



年末だというのに、咳がひどくて読書が捗らないえぞしまです。

漢方薬を飲んだら効いたので、
ようやく読書に着手しました。


というわけで、
こちらを読了しました。


氷菓 (角川文庫)
米澤 穂信
2001-10-28



いまや売れっ子作家の米澤穂信!
その記念碑的デビュー作です。


何事にも熱くならない、イマドキな省エネ少年が、
学校で起こる「少し不思議な事件」を解き明かします。


ミステリーとしてはすごく地味で、
事件と言ったって、
「毎週同じ本が借り出されていく」とか、
「古典部の部誌のバックナンバーが見つからない」とか、
そんなもんです。
だから、ゴリゴリのミステリーを求めている人には物足りないかなぁ。


でもね、
この小説、
キャラがものすごく立っている。


省エネ少年の主人公といい、
なんか飄々とした友人や、
黒髪乙女のお嬢さま、
かわいいのにグイグイ毒舌女子と、
非常にキャラがよいです。

アニメや漫画、実写映画と、
メディアミックスされるのもわかる。


ストーリーは荒削りなんだけど、
物語を動かす作家の力みたいなのは感じさせるという小説です。


その後の米澤先生のご活躍はご存知の通り…。


もっと暗くて思い話を想像していましたが、
思ったよりスラリと読めました。
これ、ライトなノベルだったのね〜。
それで千反田さんのキャラ造形に力が入っていたのか。


いやいや、
伊原さんも好きな人は好きなんじゃない?
あ、それとも、
ホータローとサトシの関係が気になる?


ミステリーとは一味違う、
予想外な楽しみ方がある小説ですね。