ごきげんよう、えぞしまです。



ホリデームードをより楽しみたかったので、
ディズニー実写映画『くるみ割り人形と秘密の王国』を見てきました。






ストーリー
愛する母を亡くし、心を閉ざしたクララがクリスマス・イヴにもらったもの、それは鍵のかかった卵型の入れ物。「あなたに必要なものはすべてこの中にある」———母が遺した言葉の意味を知るために、クララは鍵を探し始める。その晩開かれた名付け親であるドロッセルマイヤーのクリスマス・パーティーで、彼からのプレゼントを受け取る糸をたどるゲームに参加したクララは、いつの間にか不思議な世界へ足を踏み入れていた。
鍵を追ってクララが迷い込んだのは、息を飲むほど美しく幻想的な世界。それは、色とりどりの花と緑で覆われた“花の国”、キャンディやマシュマロでできた“お菓子の国”、雪と氷がクリスタルのように輝く“雪の国”、そして謎の多い“第4の国”からなる誰も知らない<秘密の王国>。プリンセスと呼ばれ戸惑うクララだったが、やがて、この世界を創り上げたのが亡き母であることを知る。だが、マザー・ジンジャーが支配する“第4の国”が反乱を起こし、王国は消滅の危機に瀕していた。
母が愛した王国を救えるのは私しかいない———心優しい“くるみ割り人形”フィリップとともに、“第4の国”へと旅立つクララ。それは、この美しい世界に隠された<真実(メッセージ)>を探す、驚くべき冒険の始まりだった…。

というわけで、
バレエの演目としてすっかりおなじみの物語を、
ディズニーがついに実写化。


チャイコフスキーの楽曲とともに、
ファンタジックな世界をクララが冒険します。


クララが迷い込む異世界はもちろん、
ドロッセルマイヤーの屋敷も見応えあります。
カラクリが得意なドロッセルマイヤーらしく、
お屋敷には仕掛けがたくさん。

自分の名札がついたロープを探して、
そのロープ(屋敷中に張り巡らせてある)を辿るとプレゼントにありつけるという、
プレゼントタイムの演出も粋です。


そして、
くるみ割り人形の世界には欠かせない、
優雅なバレエダンサーたち!

幻想的な舞台で、
軽やかに踊ります。





…………。




さんざん褒めたし、
そろそろ辛口になってもいいかしら?????



実は、
映像は文句なしに綺麗なんですが、
映画としては物足りなくて…。


ネタバレもありますし、
続きからご覧ください。
続きも読んでくださり、ありがとうございます。
辛口のえぞしまでございます。どうぞお手柔らかに。



映像はとてもよいのですが、
ストーリーがちょっと…な点がありました…。



ひとつめは、
クララと父親の関係。


母親が亡くなり、
家族みんなが悲しみに包まれていたことはわかります。

でも、
クララと父親がなぜ微妙な距離になったのか、
よくわかりませんでした。

クララが、
「世間体を気にしている」と、
父親について毒づいてはいたけれど。


「母親が遺したのは、家族との絆ーーー!」
みたいなオチにするために、
父親との距離を作ったんでしょうか。

2人についての描写が足りなくて、
不自然なギクシャクになってしまいました。
(ギクシャクするのに自然も不自然もないけど)


ここを掘り下げたら、
もっと深みが出たような気がします。



ふたつめ。
ストーリーのアレンジが短絡的じゃない?????

マザージンジャーに事情があるの、あからさまじゃない?

シュガープラム、のっけから怪しすぎない?????

シュガープラムが黒幕って、
短絡的すぎない??????????


原作通りのくるみ割り人形をやると、
映画としてボリュームも足りないし、
ひねりがなさすぎる。
そこで今回のアレンジに至ったんだと思います。

でも、
変にアレンジしちゃうと、
「くるみ割り人形のキャラを使った二次創作物」
になっちゃう。

原作の雰囲気を残しつつ、
アレンジを加えた着地点がこれなのかな?
と推測。


うーん。
もうちょっとよいストーリーになりそうな気がする…。
消化不良のような…。



みっつめ。
クララの行動が意味不明。


「母親が遺した世界…私が守るーーー!」
というモードと、
「もう関係ない、パーティーに戻る」
というモード。


この2つのモード、
切り替わるにはそれなりの「仕掛け」が必要です。
決して急に切り替わるものではないので。


でも、
クララってわりとこの2つのモードを、
急に切り替えてる。


いちおうきっかけはあります。
くるみ割り人形フィリップ大尉の説得や、
母の遺した卵型オルゴールなど。

でもそれって、
動機としてあまりインパクトがない…。
フィリップの説得はまだわかるけどさ…。


クララが、
ピタゴラ装置を作って遊んだり、
からくり仕掛けのオルゴールを直したり、
機械いじりが得意な女の子になっているのは斬新でよかったです。




さて、
辛口はこのくらいにしておきましょう。


ワシミミズクがドロッセルマイヤーの相棒として登場するのは、
猛禽類好きとしてすごく良かったです。

思わず画面に向かって手を合わせたよね。
ミミズクが尊すぎて。


新しいクリスマス映画の定番となるかはわかりませんが、
こういう「くるみ割り人形もあるんだな〜」と勉強になりました。