ごきげんよう、えぞしまです。


最近、世界中で、
ナショナリズムが盛んですね〜。


自分たちは第二次世界大戦のようにはならないと、
相当な自信をお持ちのようです。


いやいや、とんでもない。



今回ご紹介するこの本を読んでほしいですね。


RED ヒトラーのデザイン
松田行正
2017-08-02




ナチズム研究って、
これまで多くの研究者(社会学者や政治学者)によって研究しつくされてきた感があります。


この本は、
デザイナーの松田行正さんが、
ナチスをデザインから読み解きます。



ナチスが大衆の支持を得た方法は、
「演説が上手いから」とか、
「先の戦争で敗北した国民に響いた」とか、
いろいろ言われています。

著者は、ナチスが作成したポスターや、
ハーケンクロイツのデザインに焦点を当てて、
そのデザインのクオリティを説明しています。


ハーケンクロイツ。
「卍」とは向きが違います。

そして、
少し斜めにすることで、
妙な酩酊感を感じさせる。

ヴィヴィッドな赤地に、
白丸、そして黒いハーケンクロイツ。
カラーもバッチリ。


そう、
何も知らないで見れば、
今見ても十分にクールなデザインなのです。


それに、
ファッションやグラフィックも、
ナチスはデザインに力を入れています。


現代でも、
ナチスのデザインは人の心を捕らえて離さないですよね。
軍服とか、推しキャラに着せてメロメロしてる人、いるんでしょ?????

で、実は同じことはとっくに考えられていて、
ナチス風軍服を着た美女が出てくる映画というのもたくさんあるんですね。
それらについても、いくつか取り上げられています。


こうしてみると、
デザインが社会に与える影響は大きい!

これを使いこなせば、
冗談じゃなく、天下取れますよ。

それなのに、
私たちはあまりにも、
デザインの力を軽視しているなと思います。


デザインを受け取った人が、

「このデザインはなぜこうなった?」
「なぜかっこいいと感じるのか?」
「誰に向けたデザインなの?」

といったことを考えられるようになれば、
今後ナチス的なおかしな人たちが現れても、
「なんかかっこいい」などと寝ぼけて、
転ぶようなこともなくなるでしょう。


ナチスの話に関しては、
「ちゃんと選挙に行っておこう」
「ホロコーストって最悪。ヘイトはダメ」
「民衆が考えるのをやめたら終わり」
などなど。
教訓はいくらでも出てきます。


この本を読むと、
「ヴィジュアルがカッコいいのにはワケがある」
という新たな教訓を得ることができます。