ごきげんよう、えぞしまです。


この記事は、
検索技術者検定を受験する人や、
よきインフォプロを目指す人に向けて書いた記事です。


今回は、
統計について書いていきます。









統計って何だ?

改めて、「統計ってなに?」と聞かれると、
なかなか説明が難しいものです。


統計というのは、
いろんなものの数値を集計して、
客観的に把握できるようにしたものです。


「なんか最近増えたな~」
「あれ?ちょっと減ってきたかな?」
と、感覚的にわかることもありますが、
やはり数字をきちんと取ってみて、
見えてくる事実もあります。


統計は、
政府や地方公共団体など、公的機関が作成する公的統計と、
企業や研究機関、業界団体が作成する民間統計があります。

公的統計は情報もオープンですし、
無料で入手できるのでよく使われますが、
公的統計にないものは、民間統計を使ってみましょう。


「去年、きゅうりの生産量が一番大きい都道府県はどこかな?」
とか、
「じゃがいもって何に一番使われているのかな?」
とか、

統計を見るとけっこうおもしろネタが眠っています。


クイズ番組の問題を作る人は、
こういった統計をフル活用しているはずです。



統計には種類がある!

統計は作成の仕方によって、
調査統計、業務統計、加工統計の3つに分けられます。


調査統計は、
調査票を作成して対象者に配布し回答してもらって、
その結果を集計をしたものです。


できれば全ての人に回答してほしいところですが、
調査するための人も時間も必要ですし、
コストがかかるので、なかなかそうもいきません。

そこで、統計学を使って一部の人を抽出し、
その人たちに回答してもらい調査します。

これを標本調査といいます。

統計のほとんどがこの標本調査で集計されたものです。


逆に、全ての人を対象に調査するのが全数調査です。
この統計を作成するのはものすごく大変ですが、
大変重要な統計と言えます。

全数調査でおなじみのものが、総務省の「国勢調査」です。


アルバイトしたことある人、いるかもしれませんね。



それから、
同じく総務省が出している「経済センサス」も、調査統計のひとつです。




業務統計は、
届出や業務記録の行政&業務データを集計したものです。


なかなか地味な統計ですが、
ものすごく申請があったとか、
逆にこの制度を使っている人いないぞとか、
世の中の流れを写していることもあります。


厚労省の「人口動態統計」や、
財務省「貿易統計」が一般的です。




加工統計は、
他の統計からデータ収集して、加工して作成したものです。

内閣府がこの加工統計をたくさん作成しています。
代表的なのは「国民経済計算」。
国内総生産(GDP)はこの統計のなかに示されています。


消費動向は、総務省の「家計調査」を、
投資動向は、財務省の「法人企業統計季報」や経産省の「工業統計」を使って作成されています。


そういえば、
この前内閣府がGDPの数字をちょろまかして、
実際より経済成長しているように見せかけてたんじゃないかとか、
しびれを切らして日銀が「元データ見せて?」と言ったとか、
ニュースになってましたね…。

JPモルガン証券のエコノミストも、
「内閣府の出してるGDP、なんかおかしくない?」とツッコんでいるようです。


日銀と内閣府、GDP速報の精度巡り対立-攻防はデータ公表の範囲に - Bloomberg



果たしてどうなることやら。
インチキはだめですよ!




過去の統計が欲しいとき、どうする?

ここに文章を入力。「過去○十年分のデータが欲しい!」
という依頼が来たとします。



過去に遡って統計データを探す時には、
以下のことに気をつけてみましょう。



☆探している指標に関する調査は、必要な期間分実施されているか?

人口や企業数のような基本的な統計は、
長期に渡って継続的に調査するのが普通です。


しかし統計によっては、


一回限りしか数字を取らなかったり、

何年か続けていたけれど途中で打ち切りになったり、

最近始めたばかりの調査で全然過去データがなかったり、

他の調査と統合していたり、


いろいろな事情を抱えた統計たちが、
たくさんあるんですね。


なので、
調査の経緯も含めて確認しておかないと、
存在しないデータをむやみに探すことになってしまいます。


調査を実施している機関のホームページなどで、
調査の開始&終了時期や、調査の変遷を確認するようにしましょう。




☆調査が行われているけど、その結果を入手できるか?

公的統計と言えばおなじみなのは、
e-Statですね!


しかし
古いデータだと電子化していない資料もありますし、
紙面をスキャンしてアップしてくれたはいいけど、
不鮮明な画像イメージしかないということもあります。

そういうときは、冊子体の利用を検討しましょう。
何でもネットに頼らないのがポイント!

アナログですが、
現物貸借や資料の複写依頼も視野に入れましょう。



☆数値に連続性はあるか?

調査は連続して行われているんだけど、
数値の中身が連続していないことがあります。



市町村合併で対象範囲が変更になったとか、

分類コードが変更になったとか、

年齢階級など集計のやり方が変わったとか…。


これは、
きちんと中身を見ておかないと、
気づきにくいところです。


調べ方のコツとしては、
欲しい年度の統計をバラバラで集めるよりも、
長期時系列データがあればそちらを優先させることです。
過去に渡ってデータを整合させているので、
数値の連続性を気にせず使えます。


もしそういったものがなくて、
単年ごとにデータを取るときは、
データ項目の変遷を確認しましょう。

調査機関のホームページを見るのもいいし、
統計資料のどこかに「調査沿革」のようなものがあればヒントになるはずです。



海外の統計はどうやって調べるの?

実は、総務省統計局で「世界の統計」というのを作っています。

世界各国の人口、経済、社会、環境などなど、
さまざまな分野のデータをまとめた頼もしい統計です。


国連諸国の統計はUNdata(国際連合)、
経済開発協力機構(OECD)加盟国ならOECDStat、
EUの統計ならEurostat(EU統計局)、

を探してみましょう。



統計をうまく活用して、
めざせ、インフォプロ!!!