ごきげんよう、えぞしまです。



あんなに話題になったAIも、
すっかりブームは終焉に…。

人間とAI、
今後どんなふうに働いていくんでしょうか。


とりあえず、
AIをモチーフにしたSF、
『バディ・ドッグ』の第4巻 感想です。




バドの派遣事業を思いついた相沢。

しかし、ラボのみんなの反応は今ひとつ…。

一ノ瀬さんだけは乗り気ですが、
「これ以上仕事が増えるとつらい」
「今の仕事に満足している」
と、鈍い反応が返ってきます。


さらに、営業をかけるため、
本社に出向く相沢。

そこで、
企画開発二課の浦上に、
派遣ビジネスを説明します。




ところが、
社としてはロボット事業からは手を引いているし、
派遣事業なんて今さらすぎる!
と取りつく島もなし。


最近のロボットは、AI搭載が標準。
適当につくったロボットじゃ、勝てない世界です。



あっさり追い返され、
家路につく相沢。

バドの性能をアップさせるにはどうしたらよいか、
バドに相談してみます。

バドによると、
そんなにコストをかけないで、
バドのバージョンアップは可能だといいます。

しかし、
上位の意思決定で否決されれば、
当然実現はしません。


スーパーAIがはじき出した結果も、
それをやろうとする力もあるけれど、
それらを実現するには、
結局のところ人間が手を動かす必要があるのです。

それも、
他人の説得や、決裁、承認、許可。

本当にそんなのが必要なのかわかりませんが、
AI社会を作るのも壊すのも、
こういった人間の変なこだわりかもしれません。




浦上に袖にされた相沢は、
浦上が幹事を担当した社員旅行のことを思い出します。

この旅行、
予算の割にホテルのグレードが低く、
相沢もすこし気になっていたのです。

何か、怪しい動きがないかと、
バドに調べてもらいましたが、
怪しい痕跡は見つからず。


落胆する相沢…。



すると、そこにグッドニュース。
修理に出していた為口エリカのバド、マイケルが無事修理完了したのです。
さっそくエリカに伝える相沢。

その知らせを聞いて、エリカは大喜び!
為口に笑顔で話しかけます。


この前は、相沢に意地悪を言っていた為口ですが、
エリカのこともあり、なんだかよそよそしい雰囲気の為口。


その日、
ラボにマイケルを直接受け取りに来た為口。
一ノ瀬さんの元イジワル上司ということもあり、ラボのメンバーは冷たい空気。

それに構わず、
一ノ瀬さんはマイケルをパッキングします。

マイケルを無事引き渡すと、
相沢にも会いたいんだけど…という為口。
さらに、相沢の病気のことも、
一ノ瀬さんに聞き出そうとします。

「プライベートなことですので!」と、
きっぱり毅然とした態度をとる一ノ瀬さん。


一度壊れた信頼関係は、
そう簡単に修復できないですね…。


その夜、
相沢のお見舞いに訪れた為口。
以前とは打って変わって、おとなしいおじさんに。

そして、
「エリカが初めて口をきいてくれた!」
と嬉しそうに報告してくれました。

丁寧にお礼を言う為口に対し、
あくまでもサバサバとした態度の相沢。
胃がんのことも聞かれましたが、
あくまであっけらかんと病気のことを話します。

「私にできることなら何でもしますよ」と、
頼もしいことを言う為口。
相沢はピンとひらめき、
浦上の私用の携帯番号を聞き出します。

その番号でバドに調べさせると、
出るわ出るわ不正の数々!
やはり社員旅行のお金を、
仲の良い女の子や自分のFXの損失補填に流していました。


この証拠を突きつければ、
浦上も断れないでしょう。

極秘書類を作って再び本社に向かう相沢…。


と、そこで偶然、
町岡と出会います。

町岡は担当している家電量販店の成績が悪くて、すっかり落ち込んでいいました。

その様子をみた相沢は、バドに改善案を出してもらうことに。
新しい商品展開を提案します。


商品が良ければ売れる。
必要なところに提案すれば評価される。


相沢がたどり着いた答えはシンプルでした。


何も浦上を脅し付けなくても、
魅力的な商品やサービスを提案すればいいのです。

考えを改めた相沢は、
浦上への脅迫をやめることにしますが、
極秘書類は町岡のおせっかいで浦上のもとへ…。


こうなったら、
浦上は相沢のいうことを聞くしか無くなる。
相沢はひょんなことから、
バド派遣事業をやることになりますが…。




あなた、今のロボティクス企業をよっぽどナメていますよ!


と言われてしまいます。





とはいえ、
上の許可は得たのだから、
これであとはラボのメンバーを説得するだけ。


しかし、
メンバーの反応は鈍いっ!


みんな、今の仕事や生活で、
精いっぱいなのです。



特に…メンバーの1人である亀田は、
お母さんの認知症に悩んでいました。

奥さんが家事の合間に介護をこなしますが、
症状はかなり進行していることもあり、
もう家族はクタクタ…。

かつては、
亀田が開発した洗濯機を手放しで褒めてくれたのですが、
そのうち息子の顔も忘れてしまうかもしれません。


途方にくれつつ、
お母さんのことを思い老人ホームを見学することにしました。


と、そこに偶然居合わせたのが相沢。
バドの働きかけもあり、ロボットを介護に活用している老人ホームに見学に来ていました。


そこで、
今の最新の介護ロボットを見る相沢。


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このロボットは、
人の顔と名前、簡単なプロフィールを一度で覚え、
初めて見る顔の場合は名前を訪ね、
体操や歌まで歌える高機能ロボットでした。


しかし、
技術者の亀田の目から見ると、
ロボットの動きが甘いようです。

とはいうものの、
亀田の母はロボットを気に入り、
まるで子どものように褒めるのです。

その様子を見て、
幼い頃母に褒められたことを思い出す亀田。


これがきっかけで、
亀田の技術者魂に火がついた!


今の仕事で満足している、と言っていた亀田ですが、
ロボットの派遣事業に乗り気になりました。


また、バドは介護ロボットのアルゴリズムを完全にコピー。
これを応用して、新型のバディドッグを開発できそうです。




すっかり火がついた亀田に、
ほかのメンバーは驚きます。

やはりエンジニアですから、
最近のロボティクス技術がどんどん進化して、
こんな小さなラボでは到底たちうちできないことはわかっているのです。


そこで相沢が見せたのは…
介護ロボットのふりをするバド!

バドは介護ロボットの動きをマネして、
呼びかけに応えたり、
歌まで歌ってみせます。


それを見たメンバーは…

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一発で火がついた!!!


特に興味を示したのは松田。
バドを一日かしてほしい!とまで言い出します。


バドの貸し出しを断られた松田は、
なんと相沢に無断で持ち出してしまいます。

バドが、松田家の様子を見たいというので、
とりあえず泳がせる相沢。


松田家はこれまた複雑で、
息子がなんと引きこもり。


もともとは、ロボットの開発を勉強していたのですが、
勉強に挫折したのか、はたまた学友たちとうまくコミュニケーションできなかったのか。
部屋にこもるようになってしまいました。


松田家にやってきたバドを見て、
これまた技術者魂に火がつく松田の息子、翔一。
バドを分解して調べようとしますが、
バドに電撃で反撃されてしまいます。

意識を失い、救急車で病院に運ばれる翔一。
バドのバッテリーが残り少なかったので、
一命を取り止めました。


帰りのタクシーで、
バドの凄さについて語る翔一。
それを聞いた松田は「お前なら作れるようになるよ」と励まします。
涙が溢れる翔一。


次の日、バドは無事に相沢のもとへ。
事情を知っていた相沢は、松田のことは責めませんでした。


帰ってきたバドは、
相沢に翔一をラボのメンバーに加えることを提案します。

翔一は引きこもりですが、
最近はリモートワークも珍しくありません。
毎日オフィスに通う必要なんか、ないのです。

つまり、
引きこもりでも働けるチャンスがあるということ。


引きこもりを採用するなんて、
相沢には理解の範疇を超えています。


果たしてどうなるやら…。




AIやロボットなど、
最新のテクノロジーに囲まれていても、
我々が何をするか、何をしたいかは、
結局人間が決めることになります。

そして、
そのモチベーションを維持したり、
うまく遂行できるように周囲に取計らったりするのも人間の役目です。


周囲に取り計らうなんて、
いかにもサラリーマン思考で嫌になりますが、
決裁とか承認とか許可とか、
きっと我々は永遠にやるんでしょうね。




それはそうと…


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ところで、
松田の家で誤作動をするバド。

普通、機械の誤作動って、
人間のミスによって生まれるものだと思うのですが、
これは本当にバドの「うっかり」みたいですね。

なんだか、
バドはどんどん生き物っぽくなっていきますね。
ここにバドの秘密が隠されている???



なかなか縦糸の秘密が明かされないなぁ〜。