ごきげんよう、レトロなものに触れると癒されるえぞしまです。



疲れているときは、
レトロ小説を読むに限ります。




桃子、梨子、杏子の三姉妹。
一番上の桃子は、三原商事の三兄弟の長男、御曹司の一郎と結婚。
続いて、二番目の梨子と二郎が結婚します。

1、2、と続けば、3番目も…ということで、
杏子と三郎の結婚を、周囲が期待します。


特に、桃子は「杏子のためになるから!」と言って、2人の結婚を画策します。
さらに、現在別の会社に勤める三郎を、三原商事に戻そうとも考えています。


そんなことになったら大変。
杏子も三郎も、家でも会社でも姉や兄にいばり散らされてしまいます。


そんなのゴメンだわ、ということで、
結婚は絶対にしない!と誓う杏子と三郎なわけですが、
これをめぐってドタバタ…。


どうしても結婚させたい人と、結婚に気が進まない人と、2人の周りで大騒ぎ。


なかなか一筋縄ではいかない、
ラブコメディが展開されます。



スマホもメールもない時代、
電話や直接会って恋愛を育むというスタイルに、昭和レトロを感じるわけです。


あと、小道具がいい味出しているんですね。
銀座のバア、ぽん吉と名のる芸者さん、ビフテキにラーメン。

とんかつはものすごく登場します。
何かあればとんかつを食べています。
とんかつもノスタルジィな食べ物ですし、
ラブコメディにぴったりな小道具です。


ラストは、
「結婚こそが幸せなのだ!」というような、
古典的な価値観で終わるので、
「ああーっベタだなぁ〜昭和だなぁ〜」と、
思わずにはいられません。

しかし、典型的な展開なのに妙に読後感がよく、
ああ、おもしろかった〜!とスカッとしてしまいます。