ごきげんよう、えぞしまです。


獅子文六、相変わらず好きなのですが、
未だにこの本の記事を書いていなかった!

『悦っちゃん』は書いたのに…。
ごめんね、昌二郎…。


私が初めて読んだ獅子文六は、この本なんです。
なのに、記事を書いていなかった…。


主人公は12才の少年 昌二郎。
曲がったことが嫌いで、気は優しいという、
『悦っちゃん』の悦子の少年版といった感じ。

だけど、そこは男の子らしく。
オシャレや銀ブラが好きで、何かとおしゃまな悦っちゃんに対し、
昌二郎は悪戯が好きだったりして、しっかりと男子です。


いいお家に生まれながら、家族に疎まれわんぱくに育った昌二郎。
ちょっとした行き違いから、感化院(今で言うところの児童自立支援施設のようなもの)に入れられてしまいます。


婆やに可愛がられてのびのびしていた生活から一変。
とても厳しい生活ですが、
そこで大事な友達と出会います。


ただひたすらわんぱく坊やだった昌二郎の心意気が、
どんどん研ぎ澄まされたものに変わっていくのです。


まるで、主人公の成長を追う少年マンガのようです。


バーフバリを観た時もそうですが、
こういうのって、読み終わったときの爽快感が半端じゃない。
この作品もそうです。


獅子文六先生の書く子どもたちって、
なんでこんなに賢くてかわいいんでしょうね。
いつも一生懸命に生きてる。
自分に嘘をつかないし、はりきって過ごしてる。
他人にも自分にも誠実。



そのまっすぐさが、爽快なの。



『胡椒息子』の心意気、
いつでも胸にとどめておきたいですね。