ごきげんよう、鯖缶をいつも常備しているえぞしまです。
そのまま食べても美味しいけど、
にんにくとオリーブオイル、トマトを入れて、
アクアパッツァ風に食べるのも好きです。


青魚だから、健康にもいい!


そんなこんなで、
居酒屋のぶ、今夜も開店です。






今夜の居酒屋のぶは、並々ならぬ雰囲気。


空気が張り詰めています。


いつもは楽しくお喋りしているお客さんも、
今日は空気に気圧され気味。



というのも、
今日はカウンターに、ひとりの女傭兵が座っていたのでした。

彼女の名はリオンティーヌ。
ただ座っているだけでも、腕の立つ兵士であることが伝わってきます。

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©蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会


すごい気迫ですが、
居酒屋のぶに来たからにはトリアエズナマを…。

トリアエズナマの冷たくて爽やかな喉越しに、
それまで張り詰めていたリオンティーヌも顔がほころびます。


さらに、お通しをパクリ。
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©蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会

トリ貝の煮物に舌鼓❤️



リオンティーヌの緊張がほぐれると、
店内のお客さんたちもいつも通りの雰囲気に。

今日は潮汁となんちゃってブイヤベースがオススメ料理。
どんどん注文が入ります。

なんちゃってブイヤベースというのは、
潮汁にトマトを入れたもの。

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©蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会


ヘルミーナが潮汁を作りすぎたため、
大将が機転をきかせてトマト味にしたのです。

おかげで、2種類の味が楽しめる笑


リオンティーヌは、なんちゃってブイヤベースを注文。
故郷の味に近いのは、ブイヤベースですしね。

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©蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会

一口すすると…
魚介の旨味が口いっぱいに、優しく広がります。

ガツンと美味しさが爆発するような感じではなく、
じんわりと心に沁み入るような、
そんな優しい美味しさです。

リオンティーヌは思わず、
少女時代の頃を思い出します。
リオンティーヌは、港町の出身なのでした。

ヘルミーナも港町の出身ですから、
2人は意気投合。
お互いに懐かしい気持ちになります。



まめまめしく働くヘルミーナを見て、
リオンティーヌは傭兵にならず、結婚した自分を想像します。

当たり前のように結婚し、子どもを産み、
家庭料理を作っていたかもしれない…。

今は仕事に燃えるひとりの傭兵。
とはいえ、こんな幸せもあったのかもしれない…。
人生のifを考えたら、キリのないことですが、
思わず考えてしまいます。



ブイヤベースを食べながら、
リオンティーヌは今回、
仕事でアイテーリアに来たけれど、
実は人探しも兼ねていると言いました。


それはかつて戦場で出会った男。


その日は雨が降り、地面はぬかるみ、
足首まで埋まるほどの湿地。
まともに移動することさえできない状況でした。

しかしその男は、
鎧を全て脱ぎ体を軽くして、
疾風のように戦場を駆け巡ったのです。

リオンティーヌはその男と対峙しましたが、
その素早い剣さばきに圧倒されます。

一瞬の隙を突き、
相手の左腕に傷を負わせますが、
相手の方が一枚上手。
リオンティーヌを蹴転がし、追い詰めます。


絶体絶命…!


なのに、その男はリオンティーヌの命を奪いませんでした。

兵士とはいえ、殺戮マシーンではない。

血と涙の通った、
それでいて芯のある兵士だったのです。



その話をしながら、リオンティーヌは鎧を見せてくれました。
その鎧はイカの形をしていました。


むむ、
どこかで聞いた話…。


これって、
第9話 中隊長の弱点 で、
ベルトホルトが話していた内容に酷似しています…。


ベルトホルトがヘルミーナを迎えに来てしまったら、鉢合わせになります。
緊迫する大将としのぶ。

するとそこにやってきたのは…

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©蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会


み ん な  〜
お  ま  た  へ  〜


おまたへ〜じゃねええええ。


しかもすでに出来上がってるううううう。




このままじゃ、店内で決闘に…!?



しかし、様子をみると決闘という雰囲気じゃなさそうです。

ベルトホルトは、リオンティーヌのことをちゃんと覚えていました。
もう出来上がってるせいか、とにかく上機嫌のベルトホルト。
リオンティーヌと一緒に飲むことにしました。


リオンティーヌも、まんざらじゃないみたい。



ヘルミーナは、リオンティーヌの胸元に縁結びのお守りがあるのに気づいていました。

リオンティーヌは、復讐のためにきたのではなく別の意味があると知り、少し安心のしのぶ。


とはいえ、
その別の意味というのが問題。


縁結びのお守りを買いたくなるような相手に、
ヘルミーナというお嫁さんがいると知ったら…?
またもや焦るしのぶ。


それなのに、
ベルトホルトは空気も読まず、
ヘルミーナを自分の嫁と紹介してしまいます。


せっかく仲良くなれたのに、
気まずい心境のヘルミーナ。



しかしその事実を知ると、
リオンティーヌは高らかに笑い飛ばしました。


あれから10年も経つ。
そりゃ、鬼と呼ばれた兵士も、
可愛い嫁をもらい、家庭を作るだろう。


リオンティーヌは吹っ切れたのか、
店内のお客さんにトリアエズナマを奢ります。


そして、
ベルトホルトとヘルミーナの幸せを祈り、
乾杯するのでした。



閉店時間になり、
ベルトホルトたちは帰宅。
お客さんもいい気分で帰っていきました。


ひとり、カウンターに座っているリオンティーヌに、
大将はそっと、サービスで潮汁を差し出します。


魚介をシンプルに塩味でまとめた潮汁。
一口すすると、リオンティーヌはホッとした表情。


潮汁の味は涙の味?
それとも、失恋の味?


リオンティーヌだけが味わえる、
優しい潮汁の味です。





さて、本日ののぶプラス。
きじまりゅうたが、なんちゃってブイヤベースを再現!

本当のブイヤベースは、ムール貝?おっきなエビ?魚の切り身?
材料を揃えるだけでも大変です。

今回は家庭に常備しているような、
どこでも手に入りやすい材料ということで、
鯖缶と桜海老でブイヤベースを作ります。


にんにくは刻んだら、
鍋が冷たいうちにオリーブオイルと和えてしまいます。
こうすると、焦げにくくなるのです。

桜海老を投入したら、
白ワインをさらりと入れます。
これをパンにつけただけでも美味しそう笑


そこに鯖缶と、トマトジュースを入れていきます。
あればドライハーブを入れると、本格的な味に!

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©蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会


家庭にある材料で、簡単に本格的な味に!
パンと一緒に食べたい一品です。
残ったソースで、パスタも作れそう!
ビールもいいけどワインも合うかな?

アサリやイカを追加してもOKとのこと。
マネして作っちゃお。