ごきげんよう、えぞしまです。


今話題の仏教系SF、『天駆せよ法勝寺』を読みました。

なんとKindleでたったの¥108!
短編とはいえ、この値段で本当にいいのか?と思いたくなる値段です。


そう、この作品、かなりキテます!
あまりSFは読まないえぞしまですが、設定からストーリー、どれもとても良かった。


そもそも、こちらは創元SF短編賞に応募された作品。力作ぞろいで選考は難航したみたいです。
その中で、短編賞を取ったのがこの作品。
もうこのエピソードだけでお腹いっぱいですわ。


用語もこだわっていて、地球を閻浮提(えんぶだい)と頑なに呼ぶし、宇宙佛理学とかいう学問はあるし、機械僧というアンドロイドの僧侶もいるんです。
機械僧ってダイバーシティすぎるでしょ。
しかしこのセンスがたまらないんだな。


しかも、身体に金剛力士を纏って戦う様子は、戦闘ヒーローやロボットアニメのような趣すらあります。
いや、みんな僧なんだけどね??


この僧侶たちがまたとんでもなくエリートなんですね。ロシア語とか習得しちゃってるし。
一応、ロシアでもアジアに近いところでは仏教をやっている人たちもいます。
とはいえ、ロシアの仏教ってとてつもなくミステリアスで、エキゾチックな感じがしませんか?
ロシア語で仏教…あ、いやいや、佛理学を学ぶなんて、宇宙工学らしさもエキゾチックさも感じさせる、絶妙な設定と思います。


この、細かい設定や、用語がすごく上手い!
独特の世界観を作るのに役立っています。


短編なので、無理にボリュームを短編サイズにおさめた感じもしますが…。
宇宙を旅する49日、ちょっと物足りない。


長編でリメイクされないかな〜。


Kindleだとサクッと¥108で買えてしまいますが、やはり紙でなくては、という方は…

こういった傑作選というのがありますので、こちらをお読みください。


いやーしかし、SF作品を電子媒体で読むなんて、いつか夢見た未来を生きているな。



『天駆せよ法勝寺』、ミステリアスでエキゾチックな49日のSFを楽しめます。