ごきげんよう、出不精のえぞしまです。
めちゃくちゃ引きこもり体質です。


けれど、旅エッセイは結構好きなんです。
食べることにもそんなに興味はないけれど、食べ物のエッセイは好き。



というわけで、集英社文庫のナツイチ2018から、
1冊読み終わりましたのでご紹介~。


以前書いた、集英社文庫のナツイチ2018についての記事はこちらです。




モネやピカソなど、美術にまつわる小説をはじめ、精力的に書籍を刊行する著者、その創作の源は旅にあった!? 世界各地を巡り、観る、食べる、買う。さあ、マハさんと一緒に取材(!?)の旅に出よう!


原田マハさんといえば、『旅屋おかえり』や『ジヴェルニーの食卓』など、数多くの作品を精力的に執筆されている、今注目の作家です。

今でこそ、作家としてご活躍されていますが、もともとはアート関係のお仕事をされていたんですね。
なので、『ジヴェルニーの食卓』のような、アートにまつわる作品も生まれたのです。


アート関係の仕事であちこち(海外へも)飛び回り、仕事をこなしてきたマハさん。
今は、相棒の御八屋千鈴(おはちやちりん※旅人ネーム)や担当編集者とともに、あちこち旅をして回っています。
しょっちゅう移動しているので、編集者も「いまどこにいるんですか?」と挨拶代わりに聞いてくる。
たまたま自宅にいたのでそう答えたら、「どうしてですか?」なんて言われてしまう。



そう、それはまさに「男はつらいよ」の車寅次郎。
人呼んで、フーテンのマハ!!!



旅は突発的に始まるので、旦那様もスケジュールを把握されてないんだそうです…。
カレンダーを見て「あ、どこかへ出かけているな」と判明する。
おおらかな旦那様です。


旅の中には、作品の原点になった旅のエピソードもあります。
作品と合わせて楽しみたい1冊です。



原田マハさんの旅のポリシーは、公共の交通機関を使うこと。
ぼんやりできないレンタカーや自転車は使わない。
乗っている間は、本を読んだり音楽を聴いたりせず、流れていく風景を眺めながら、ひたすらぼよ~んとする。
そして、たまたま乗り合わせた人の会話や行動を観察しているのです。
(これが、マハ作品の小説のもとになっているのかも!?)


タクシーはたまに。というのも、タクシーの運転手は貴重な地元の情報源だから。
私はタクシーの運転手って苦手なんですが(向こうは「気さく」のつもりなんだけど、こちらとしてはなめられているように感じる)、マハさんは旅先でおじさんに助けられることも多く、地元のおいしいお店を気軽に尋ねているようです。


目的地は、決めない。
目的はなんとなく決めて、そこまでの「移動」とそこでの「出会い」を楽しむ。
肩ひじ張らない旅の記録を読んでいると、不思議とこちらもリラックスしてきます。




小説を書くきっかけになった出会い、

自分の原点を探るフランスへの旅、

同じくフーテンだった父との思い出……。


どれもが染み入るように伝わってくる旅行記です。



あ、そういえば、
えぞしまは「水曜どうでしょう」も好きなんですよね。
こういう移動の話が好きなのかな???




それはさておき、
原田マハさんの作品にハマっている方は、作品と合わせてお読みになることをおススメします。
美味しいものを食べて、愉快な人と出会う、ぼよ~んとした旅を味わえます。