ごきげんよう、えぞしまです。


今回は集英社文庫ナツイチ2018の中から、
池波正太郎のエッセイをご紹介!


池波正太郎といえば、『鬼平犯科帳』『剣客商売』などの数々の時代小説を発表した文豪ですが、美食家としても有名です。


珍しいものや高級なものもたくさんご存知のはずですが、
下町生まれならではの、食へのこだわりが伝わってきます。


今ではびっくりすることですが、
下町の子どもたちは何でも大人のマネをしたがる。
だから、自分たちで空き地とかで料理して食べたり、一人で外食なんかもしてたんだそうです。

デパートなんかだと、怪しまれて入れてもらえないこともあったようですが、
基本的に彼らは自分たちの街で過ごします。
だから、行くお店もみんな顔なじみ。
そういうこともあって、子どもでも気軽に外食できたようです。


一度、お小遣いを貯めてビーフステーキを食べたこともありますが、基本的には下町の味。

どんどん焼きや小鍋仕立てなど、
子どものお小遣いで食べられるものを大事にしています。


高級なものや珍しいものを食べるのが美食ではない。
旬の食材を適切な方法で食べる…これが本当の通です。



もちろん美食家とは知識をひけらかすことでもありません。
食材や、料理人への敬意のほうがよっぽど大事です。



あ、そういえば、
池波正太郎のお母さんが、時々子どもたちを置いて、一人でお鮨を食べていたみたいなんです。
子どもやおばあちゃんには内緒で。

そりゃ子不孝だ、と思ったみたいですが、
やはり子どもを育てながら働きづめで、たまには解放されてお鮨でも食べなきゃやってられなかったろう、と池波正太郎は察しています。


お母さんが一人で遊びに行って、お鮨なんか食べてたら、SNSなら大炎上ですよね。


けど、私はこの時間は必要だと思う。
節度はあるにせよ、全ての人にあってよい時間だ。



それぞれが背負う役割から解放されて、
お鮨でも食べなきゃ人生ってつまらないです。


お互いに、ほっと一息の時間をもっと認めていきたいえぞしまでした。